リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

かつての育休明け職場復帰

あの、上の子を生後半年足らずで保育園に預けて職場復帰したときのことを今でもよく覚えている。

言葉どおり胸が引き裂かれる思いで、つらくて涙が出た。まだ寝返りすら十分にできないような赤ちゃんだった。

幸い、預けた保育園の先生がとても優しくてすごくかわいがってくださったことがせめてもの救いだった。当時、その小規模の保育園には、「赤ちゃん」はうちの娘しかおらず、他の子はみんなよちよち歩き以上の「幼児」だった。
保育園の先生方と園児たちみんなで、「赤ちゃんが来た~!」と喜んで、しばらくは毎日赤ちゃんを囲んで過ごしていたそうだ。
それが、胸を痛めながら預ける自分のせめてもの慰めになった。たくさんの人にかわいがられることは、きっと、いいことだろう、と。

娘も「赤ちゃん」なりに慣れて、お兄ちゃんお姉ちゃんにかわいがられて、泣くこともなく、たくましく、保育園に通った。

でも、今でも、あのときのことを振り返ると、周りの状況から仕方なかったとは言え、仕事復帰なんてしたくなかった。
今まで大事にしていた仕事も、子どもが生まれた後は「たいしたことのないもの」に思えた。
あの貴重な時間を、そばにいられたらどんなに幸せだったか。
しかし、あのときはそれは許されなかった。自分もそれを選択できなかった。

仕事が終わると、早歩きで一目散に娘を迎えに行った。
家に帰ってきたあとは、ずっと一緒にひっついていた。

そして、成長して歩き始めるようになると、もうすっかり保育園の園児一人前のようになり、保育園で習った手遊びや歌を歌って、きっと私と二人きりで過ごすよりは随分有意義な時間を過ごせているように思えるくらいになった。

今となっては、面倒くさがりの私と一緒にいるより、保育園で毎日公園で砂場やらで泥んこになるくらい遊んでいたから、その方が娘には良かったと思う。
現に、非常に活発な子に育って、今日もこの寒いなか公園を楽しそうに走り回っていた。昨日は雪が降ったから、保育園からの帰り道を、ありったけの大きな声で「ゆきやこんこん」を歌いながら大喜びで帰っていった。

赤ちゃんから預けたことは、悪いことばかりではない。娘に、申し訳なく思う必要もない。

しかし、今回は・・・復帰を遅らせてもらえないだろうか。私の気持ちの整理がつかない。