リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

無理もない

ほんと無理もないよな、と思う。
最近、よくニュースで見る母が子供たちとの無理心中を図る心情がわかるようになってきた。

おそらく、無理心中を図る母親は、真面目で、責任感が強い人なんだと思う。
私なんかは、たいして真面目でもないのに、それでも日々の子育てに行き詰まって、投げ出したくなる時がある。

そもそも、この情報化社会で、インターネットによる情報が溢れすぎている。
育児の細かい事柄について「こうした方がいい」が、多すぎる。

例えば、子どものしつけ一つ取っても、今は「怒らないしつけ」「叩かないしつけ」が主流で、とにかく、子どもに優しく言い聞かせるのがベストとされている。
今日なんか、うちのもうすぐ3歳になる娘が、最寄りの駅の駅ビルの中で
「(おうちに)かえらない!」
と、泣き叫び出した。その大きな泣き声がフロア全体に響き渡っている。温かく見守ってくださる人もいれば、うるさいなと言わんばかりににらみつける男の人もいる。
このとき私はどうすればいいのか?
赤ちゃんを抱いているので、娘を力任せに外に引きずり出すこともできず、ひたすら娘を説得していた。
「おうちに帰ったら○○してもいいよ」
とか、娘の好きそうなことや物を並べて駅ビルの外に連れ出そうとしたけど、頑として彼女は受け付けなかった。
「いやだーー!!」
結局、娘と母の我慢大会だ。30分ほど泣きわめいていた。人目を気にする人なら大変なストレスになると思う。
一昔前なら、子どもが親にゴツンと叩かれて終了なのではないか?
今はすぐに虐待だと言われるし、基本的に手を出してはいけない。一応私も守っている。

それ以外にも、とにかく、育児の細かいことに最善策と言われるルールが溢れている。
三つ子の魂百までとか、何時までに寝た方が成長ホルモンがどうのとか、歯磨きやら食育に、習いごと…。数え出したらきりがない。

私は、自分の子育てや自分の子どもを、他の人や子どもと比較しないように心がけている。それでも不安になる。
母や義理の母から「こうした方がいい」と言われることも、半分は耳を傾けるけど、いちいち気にしないようにしている。第一、時代が全然違う。
インターネットの「こうした方がいい」も信じないで、自分の信念で決めることにしている。
そうでもしないと、何が正しいのか不安になって、自分自身が不安定になりそうだからだ。

一方で、無意識に無理をしすぎているようで、時々、ストレスが溜まりすぎて、心や体にガタが来たりする。

一昨日は突然吐き気が生じ、身体中に力が入らなくなり、特に下半身が動きにくくなって、何かの病気かと思った。
一晩寝て少しましになって、義理の母にお願いして赤ちゃんをみてもらい、その間に自分はリフレッシュしてきた。
そして、今日は極力家事を減らした。夕飯なんかパン屋さんで買った少し高いサンドイッチにした。娘は、
「サンドイッチ、とってもおいしい!!」
と何度も言って、食べていた。いつもなら、娘の健康のことばかり考えて、栄養バランスを意識した手作りの料理にすべきなんだろうと頑張っている。

「あれをすべき」、「これがベスト」が多すぎて、子どもたちのためにがんばって取り組むんだけど、いつの間にか無理をしていてその無理がたたって、精神に支障を来たし、それで、この記事の冒頭にある「無理心中」に至るんじゃないかと思う。

私は、さすがにそこまで真面目でもないから、そんなことにはならないけど、世の真面目なお母さん方はかわいそうだと思う。
そういう真面目な人が真面目じゃなくなるには具体的にどうしたらいいのかわからないけど、私自身、昔はくそ真面目だったから、その私が今は不真面目になれたわけだから、取り組みかた次第で不真面目にもなれるんだと思う。
今振り返ってみると、私の場合、要所々々で、夫が私に「手を抜け」とか「しんどいときは仮病でもいい」とか言い聞かせてきたから影響を受けたんだな。それでも、今でもばか正直だから損ばかりしているけど!

随分だらだらと書いてしまったので、ここで終わりにしようと思う。