リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

どっちが幸せ?

先日、仕事で、まだ起業したての23,24歳の若者達のお客さんを訪問しました。若者でも社長は社長なんですが、社会人経験ないからなのか何なのか、社長がめちゃくちゃルーズで、私の事務所の方で立て替えてる設立費用を半年経っても支払ってくれません。

そんなことは置いといて、その社長と一緒に仕事してる役員Aさん(大学卒業したての23歳)が、ここに至るまでの経緯をお話してくれました。

彼は、大学生までは理系で宇宙工学とかを勉強してたそうで、クルマ好きが幸いしてそのルーズな社長と出会ったそうです。クルマ好きといっても、自分で所有してたわけではなく、自分が学生中から働いていた外車やスポーツカーの販売会社から借りたりして乗っていたそうです。
一方、ルーズな若造社長Bは、お父さんが会社を経営していて、そのお父さんの所有しているフェラーリなどの高級車を何台も乗り回している大金持ちの息子。

Bが、お父さんの資金で起業しようと、Aさんらを誘い、その会社を作りました。

でも、Aさんのお母さんは、Aさんが就活でたくさんの大手企業から内定をもらったにもかかわらず、ルーズな金遣いの荒いBの起業仲間になり、その内定をすべて蹴ったことに怒り嘆いたそうです。

さらには、大金持ちの息子Bの影響で、知人から高額な腕時計やら何やらプレゼントをもらい、生活スタイルや身につけるものまでが派手になっていくAさんを見て、顔を合わせるたびに苦言を呈するそうです。

「金銭感覚がおかしくなると、今後普通の暮らしができなくなる!」
「高価なものは自分で稼いだお金で身につけなさい!」
といった説教をしてくる、とAさんは話します。

私も、自分がAさんのお母さんなら同じことを言ってるだろうなぁと思います。

普通の感覚?
住む世界が違う?

いったい、何が幸せなんでしょう?
幸せってどういうことだと思います?

その話を聞いて、そんな風に問いかけられたような気がしました。

仮に私がAさんの状況にあったら、きっと私はその内定を蹴らずにどれか選択して就職してたことでしょう。
それは、自分が満足というより、自分の親を喜ばすためです。つい最近まで、いくつか選択肢がある時、親が喜ぶ選択肢を選んできたように思います。それは義務感ではなく、親が喜ぶことが自分も嬉しい、そういう心境です。

でも、それって幸せなんですか?
と聞かれれば、わかりません。

自主性を重んじるとはどういうことなんでしょう。きっとAさんのお母さんは、これまでAさんの自主性を重んじて育てられてきたんだと思います。Aさんにとってそれはとても幸せだったはず。
それが、突然、この人生の初めの節目で、自分の選択を拒絶され、困惑しているようでした。

Aさんはこう言っていました。
「数年後自分が選んだ道で成功して、自分の選択が正しかったことを証明してみせようと思ってるんです。」

それに対して私は、
「親御さんは、ただただ心配なだけだと思いますよ。安心させたらいいんだと思います。」
と言いました。

親との戦いじゃないですからね。でも、親を安心させることだけが自分の生き方ではありません。

私については、これまでの選択が正しかったのかは不明ですが、少なくとも、今現時点で自分自身が幸せなので、結果的には正しかったと思ってます。

彼はまだまだ若いですから今後どうなるか未知数ですね。波乱万丈かもしれない、でも、一度きりの自分の人生ですし、そのときそのとき満足できる道を選べばいいんですよね。