リフレッシュの時間

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『スーホの白い馬』

スーホの白い馬』という絵本をご存知ですか?

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私が子どもの頃に家にあった絵本を一部実家から送ってもらった中にこの絵本があって、うちの娘はまだ1歳4ヶ月だからこの絵本の内容はわからないと思うのですが、なぜかこの絵本が大好きで、一日に何度も「読んで」と持ってきます。

モンゴルの草原に住む羊飼いのスーホと白馬の話なのですが、ここに登場する殿様が酷い人物で、スーホからスーホの大切な白馬を奪ったうえに白馬を「射殺してしまえ!」と殺す極悪非道な人物です。

この話に真面目に向き合って読むと、すごく悲しい話で、その不条理に悔しさが込み上げてきます。

こないだから普段の生活の中で、「不条理」だとか「不合理」に悶々としているからか、余計にこの話がこたえます。
どの時代でも、どこの世界でも、不条理なことはたくさんあって、それを拒否するのではなく受け入れるしかないんですね。

スーホは、殺された愛馬の骨と皮とすじとで馬頭琴を作って、その馬頭琴を弾きながら、愛した白馬の悲しい思い出や嬉しい思い出を思い出して物語は終わります。
悔しさも悲しさも嬉しかったことと共に受け入れる。

私の娘はまだここまで理解できないと思うのですが、時に集中力が切れながらも、真剣な眼差しで絵本を眺めて私の朗読を聴いています。
私は大人になってから読んで、改めてこの物語の深さを感じました。長い絵本なので何回も朗読するのは結構大変なのですが、娘のおかげでいい本に再会できました。