リフレッシュの時間

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『未知との遭遇』

これも長年気になっていたから思い切って借りてみました。
 
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原題:CLOSE ENCOUNTERS OF THE THIRD KIND 製作年度:1977年 製作国:アメリカ 上映時間:135分
監督・脚本:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リチャード・ドレイファスフランソワ・トリュフォー、テリー・ガー、メリンダ・ディロン、ボブ・バラバン
    ケリー・ギャフィ、ランス・ヘンリクセン
 
えぇっ、1970年代の作品ですか!1980年代だと思っていました。
 
【あらすじ】  ネタばれなし
現代。ある砂漠で、1945年に失踪した飛行機が突如まっさらな状態で出没した。エンジンをかけてみると、プロペラも回る。その飛行機が出没する時の不可思議な現象を目撃したという現地の人は、赤くやけどを体に負いながら、その時の様子を「夜中に太陽が現れて、歌った」と謎の証言をする。また別の場所でも、同じ事件が起きた。
 
そして、アメリカのインディアナ州で、ある夜、あらゆる電気製品のスイッチが入ったり、停電するなどの不思議な現象が起き、その停電のために呼ばれて電気技師のロイは、夜中に車を走らせていた。そこへ、空から謎の光が現れ、自分の周りの物も自分の車もガタガタ激しく揺れた。恐怖感に襲われたが、その電気嵐のような現象が治まった後、ロイは、怪しい光を追って車を走らせる。
 
その日から、ロイの中では、UFOではなく、不思議な物体のイメージが出来上がった。山のような形をした塊。
また別の場所でも、ロイと同じようにUFO目撃体験をしたジリアンはなぜか気になるものの絵を描き始めた。その絵は、茶色の山のようなもの。ジリアンの3歳の息子は、おもちゃの鉄琴で不思議なメロディを奏でた。
 
それから数日後、再び赤い光とともに謎の現象が生じ、目に見えないものが現れた。そしてジリアンの息子を奪っていく。この誘拐事件は、宇宙人が誘拐したということでマスコミに取り上げられ世間を大きく賑わわした。
 
一方、ロイは、自分の中で頭から離れないその山のようなイメージが何が何だか分からなくて、気がおかしくなるほどで家族に迷惑をかけ始めた。頭がおかしくなったと思った家族は泣く泣く親戚の家に移る。
 
そうしてある日、TVで流れる、毒ガス噴出の危険地域の映像に、そのロイがイメージしていたものと同じものが映っていた。それはデビルス・タワーという山だった。ロイは車を走らせ、一目散にその山に向かう・・・。


【感想】  以下ネタばれあり
この映画は面白かったです!初めの場面で、目に見えないものが起こすオカルト現象が怖かったですが、それよりもロイをはじめ多くの人が持つその山のイメージは一体何であるかが徐々に明かされていくというサスペンス的な部分も面白かったし、何より、宇宙人との交信のようなものも独創性があってワクワクしました。言葉が通じないから、音で交信するんですね。
 
宇宙船と交信した後に現れた宇宙人は衝撃的でした!一番初めに登場した手足の長い蜘蛛のようなのは宇宙人の親分ですか?あの後、宇宙人の子どもサイズが大量に現れました。ちょっと気味悪かったけど。今のCG技術と比べたら、確かにオンボロCGの域だけど、しかし、そのちょっと気味悪い感じはかえって宇宙人の演出としては効果的だったかも。それほど違和感はなかったです。でもまぶたの動き方は、パチパチとお人形みたいでした。しかし1977年でこれだけできたことが凄いですね。当時としては大変画期的だったことでしょう!!
 
この当時の画期的なCGに加えて、ストーリーも面白いし、人間の心理模様なんかも絶妙だったと思う。
ロイの狂いっぷりは、宇宙人がロイに植え付けたその山のイメージがいかに強烈かを思わせたし、その後、ロイが喜んで幸せそうに宇宙船に乗りこんでいく様子も、不思議なのになにか説得力がありました。
 
ロイはあの後どうなってるんでしょうね。宇宙人と宇宙遊泳して、また数十年経って地球に帰ってくるのでしょうか。こういう話は夢がありますね。独創的で、でも、現実とかけ離れ過ぎず陳腐になっていないところが、いいバランスだと思います。なかなか観る価値ありの映画だと思います。