リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

『プライドと偏見』

やっと産休に入って時間ができるようになりました。時間がある間に映画も少しずつ見ていこう。
 
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原題:PRIDE & PREJUDICE  製作年度:2005年 製作国:イギリス 上映時間:127分
監督:ジョー・ライト 脚本:デボラ・モガー 原作:ジェーン・オースティン 
出演:キーラ・ナイトレイマシュー・マクファディンドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレシン、
 
この時代のイギリスが舞台の映画を見ると、グウィネス・パルトローが主演していた映画“Emma”を思い出します。18世紀末なんですね。女性の一生がすべて結婚で決まる時代。日々の関心事が噂話と出会いの場の舞踏会。“Emma”もこの『プライドと偏見』も原作者は同じジェーン・オースティンなんですね。

この『プライドと偏見』はあまり期待せずに見たのだけど、結構よかったです。“Emma”が軽いコメディタッチのような面があるのに対して、こっちの『プライドと偏見』は正当な恋愛映画という印象を受けました。
 
キーラ・ナイトレイの演技も瑞々しかったように思う。ダーシーに次第に惹かれていくエリザベスを好演していました。ダーシーのことを「この人物は、高慢で尊大で、人を家柄や地位などの偏見で見る嫌な奴だ」と思いこみ、そう自分の家族にも伝えて我先にと彼を嫌っていたエリザベス。ダーシーは実はそんな人物ではなかったということを、いろんな出来事から徐々に知らされていき、最終的に「すべて自分の誤解だった・・・」と理解する。その時にはダーシーへの愛情が湧いているわけですが、「偏見」を抱いていたのは彼女自身だった・・・と。
 
まあ、こんな噂話しか楽しみがなく人物批評ばかりしている社会では、自分の思い込みが先行して、人を見る目を鈍らせそうだし、なにかあると地位だ身分の格差だと不合理な事実を突き付けられて余計に判断を誤らせそうです。身分の低い家の女性の専らの関心事は、いかに地位がある男性から求婚されるかだもんなぁ。生きづらそう。と言いながらも、どの時代にもそれぞれ種類の違う生きづらさはあるから、変わらないもんなのかな。
 
それにしても、ここのエリザベスのベネット家は成功例ですね。5人ぐらいいる姉妹のうち、長女が格上の金持ちビングリーと恋愛結婚、次女エリザベスも身分の格差を超えて名家のダーシーと結婚だもんなぁ。一族安泰といわんばかりでした。末娘は15歳で金の亡者のような人物(しかも身分も低い者)と駆け落ちしていましたが。
 
 
イギリスのこの時代を描いた作品は結構好きです。今まで他に、キーラ・ナイトレイが出演しているものでは『ある公爵夫人の生涯』も見ました。“Emma”も好きです。イギリスの田園風景が美しいからかなぁ。イギリス映画が好きなだけかもしれません。