リフレッシュの時間

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ファインバーグ・コレクション展―江戸絵画の奇跡―

ファインバーグ・コレクション展に行ってきました。初めて両国の江戸東京博物館です。
 
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この美術展は、その名のとおりアメリカのファインバーグ夫妻が集めた江戸美術のコレクションです。
江戸美術といえば、以前鑑賞した大琳派展が印象的でしたが、この美術展に来ていたコレクションはそんな大規模な作品はあまりなかったです。控えめな作品が多かったなぁ。それもそのはず、これらの作品は江戸美術に惚れたファインバーグ氏が一代で収集したものだそうです。
 
とはいえ、江戸後期の著名な絵師の作品がいくつもありました。俵屋宗達もあったしねぇ。
 
私が一番印象に残ったのは、酒井抱一の『十二ヶ月花鳥図』かな。
何月だったか梅雨の時期に小さく描かれている黄緑の蛙がかわいくて、いつの時代も同じ姿だなと感じました。
いつ見ても酒井抱一は好きです。
それと、円山応挙の犬を見て笑っている図もよかった。クジャクの作品、『孔雀牡丹図』も、孔雀の尾がきれいで、本物のようでした。ちょうどこの美術展に行った日の前日の夜にたまたまNHKで孔雀の生態の番組を見ていたのですが、円山応挙の観察眼はすごいなと感じました。
 
改めて、以前購入した琳派展の図録を見直してみようと思いました。
ファインバーグ夫妻が惚れこんだ日本美術の素晴らしさに改めて魅せられたように思います。
 
 
このファインバーグ・コレクション展は、東京展での開催は先週終了し、現在は滋賀県のMIHO MUSIUMで開催中、その次は鳥取県立博物館に巡回する予定です。