リフレッシュの時間

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『ドビュッシー、音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで』展

この夏二度目の美術展、『ドビュッシー、音楽と美術 印象派と象徴派のあいだで』展に行ってまいりました。
 
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この美術展は、作曲家のドビュッシーに関連する画家たち、ドビュッシーの曲に影響を与えたもの(ジャポニスムなど)を紹介しながら、ドビュッシーの時代の印象派や象徴派の絵画を展示しているものでした。
 
それにしてもホント、印象派はいいわー。見ているだけで癒される。やっぱり私は一番印象派が好きなんだな。
 
ドビュッシーの曲の作風は、当時は音楽界での「印象派」と呼ばれていたそうで、それは、その作曲の仕方が、美術界での印象派と同じような手法―自然から印象を得て作曲する―だったからだそうです。今では、ドビュッシーは音楽界の象徴派に位置付けられているそうですが、そのあたりの解説も詳しくなされていました。
公式HPの解説が非常に丁寧なので、載せておきます。⇒公式HP「展覧会について」
 
作品は、主にその印象派と象徴派の作品で、オルセー美術館オランジュリー美術館、そしてブリヂストン美術館から出展されていました。特に、モーリス・ドニの作品が多かったです。
 
イメージ 2ドビュッシージャポニスムが流行した頃は、浮世絵を入手して部屋に飾っており、その様子を写した写真もありました。
 
美術展には、葛飾北斎の『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』も展示されていましたよ。
 
この波の模様にインスピレーションを得たのか、波のしぶきのみが描かれたものもありました。
確かにこのデフォルメ、現代から見ても非常に面白いよね。
 
 
あとは、アールヌーヴォーの作品として、エミール・ガレのガラス工芸品があったり、絵画だけでなくドビュッシーに関連する色んな資料(楽譜や写真など)があり、全く飽きさせない内容だったと思います。
 
この間行った『真珠の耳飾りの少女』のマウリッツハイス展のような、これと言って強烈なインパクトのある作品があるわけではなかったですが、展示会場全体に流れるドビュッシーの音楽を聴きながら絵画を眺めるというのは、今までの美術展にはあまり見られない試みだと思いますし、これがまた快適で、癒されました。
 
今まであまりドビュッシーの曲を真剣に聞いたことがなかったのですが、印象派と同時代で、作品の作り方が似ていると言うだけでも、興味が湧き、今後聞いてみようと思いました。なので、ドビュッシーに詳しい方がこの美術展を見るともっと楽しめたことでしょう。詳しくなくても十分よかったですけどね★
 
音楽にしろ美術にしろ、“美”に触れることはいいですね。心が浄化され研ぎ澄まされるような気がします。