リフレッシュの時間

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フェルメール『真珠の耳飾りの少女』~マウリッツハイス美術館展

ご無沙汰していました。まる2ヶ月ブログから離れていました。先日試験が終わり、ようやく通常モードです。
 
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ということで、早速行ってきました、フェルメール
 
 
 
オランダ・ハーグにあるマウリッツハイス美術館から、17世紀のオランダ・フランドル絵画が来ていました。
 
 
 
展覧会の構成は、6つの章に分けられていました。
 第1章 美術館の歴史   第2章 風景画   第3章 歴史画(物語画)
 第4章 肖像画と「トローニー」   第5章 静物画   第6章 風俗画
 
 
私をはじめ多くの観客の最大の目的のフェルメール真珠の耳飾りの少女』は、第4章にありました。
 
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これを見るのをずーっと楽しみにしていました。
今まで何度も本やインターネット上やいろんなところでこの絵を見てきた。いざこの実物を見てみると・・・
確かに、この絵は他の絵とは比較にならないほど輝きを放っていたと思います。
 
この絵を間近に見るまでに長蛇の列を並んだのですが、初め遠目から見たこの絵の印象は、照明が暗かったからなのか、今まで目にしていたこの絵の画像が光を当てた状態の「写真」だったからなのか、亡霊のように若干不気味にさえ見えました。肌の色が、陶器のように白すぎて、しかし目だけはまるで生きている人の目かのようにこっちを見ているからです。
 
そして、近くで見てみると、より一層この少女の表情に目を奪われました。ほんのわずかな笑みを浮かべているようにも見えるのですが、悲しげにも見えるのです。彼女はどういう境遇か謎ですが、決して幸せな境遇にはなかったような、そんな佳人薄命のような雰囲気がありました。
ただ、美しいのは間違いなくて、頭に巻いているそのターバンも異国情緒でその美しさを際立たせているように感じました。バックの漆黒もいいですね。
 
以前、映画『真珠の耳飾りの少女』を見たとき、彼女はフェルメールのお手伝いかなにかという立場で描かれていました。実際のところは不明ですし、そもそも存在した人物かさえ不明なようです。
 
それにしても、フェルメールはやっぱりすごいな。この絵の細部を見てもどれも完璧なように思える。特に、彼女の唇。美しすぎるように感じました。真珠よりも、彼女の眼差しや唇に目を奪われてしまいました。
 

東京都美術館では、9月17日まで開催され、そのあと神戸市立博物館に巡回されます。
これは必見です。