リフレッシュの時間

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『シャネル&ストラヴィンスキー』

少し久しぶりに映画の記事を書きます。最近、WOWOWを申し込んで、映画見放題なんですが、色々見過ぎて記事が追いつきません。とりあえず書きやすそうなものから順に。
 
この映画は、シャネルとストラヴィンスキー恋愛模様を描いたフランス映画です。
 
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原題:COCO CHANEL & IGOR STRAVINSKY  製作年度:2009年 製作国:フランス 上映時間:119分
監督:ヤン・クーネン 原作:クリス・グリーンハルジュ
出演:アナ・ムグラリスマッツ・ミケルセン、アナトール・トーブマン、エレーナ・モロゾーワ、
    ナターシャ・リンディンガー、グリゴリ・モヌコフ
 
ストラヴィンスキーは、前に何かの記事でも書いたような記憶があるけど、バレエ組曲『プルチネルラ』しか知りません。ストラヴィンスキーで有名なのは『春の祭典』、『火の鳥』あたりだそうで、私が一番なじみのあるこの『プルチネルラ』は知名度は高くないのだろうけど、でも面白い曲の集まりで楽しくて、私は好きです。
 
この映画もタイトルにストラヴィンスキーとあるくらいなのだから、きっとバックミュージックはストラヴィンスキーの色んな曲が流れているに違いない、私の知っている『プルチネルラ』もあるかなと期待して見てみたら・・・数曲を何回も回してるだけだった(と思う)。しかも、『プルチネルラ』からは一曲も無かったです。
 
よく使われていた曲は、『春の祭典』から。これは、映画の冒頭から、ストラヴィンスキーがパリのシャンゼリゼ劇場で『春の祭典』初演で観客から大ブーイングを受けているシーンが映し出されています。その初演にシャネルもいるのですが。確かにこの『春の祭典』は、1913年当時には、かなり過激な、挑戦的な組曲だと思う。
 
あと、ピアノ曲。これは、私の持っているCDにも同じ曲があって、『器楽のための8つのミニアチュア』の第4曲Allegrettoでした。1分位の短い曲なんですけど、この映画では繰り返し何度も流されています。
予告編にも流れているので、youtubeを載せておきます↓
 
ところで、シャネルとストラヴィンスキーって本当に恋仲だったんですか?ストラヴィンスキーは、妻子ある身で、才能を見込んだシャネルから経済的援助を受け、シャネルの別荘に家族ともども移住し、結果、シャネルと恋仲になっていました。妻や子どもたちも住む一つ屋根の下なのに・・・。
 
この映画は、その二人の恋愛にスポットを当てた映画でしたが、内容的には薄かったと思います。自由奔放なシャネルが一方的にストラヴィンスキーから身を引いたように描かれていたと思います。実際にはどうだったのだろう。二人の心理模様や、特にシャネルの心情の描き方が薄かったし、激情といわれるほどの恋愛感情があったのか。特にシャネル側にはほんのお遊び程度にしか思ってないように見えました。
 
シャネルという人物にも疑問が残りました。イメージが変わったわー。経済的に自立した女性ということで、当時としてはかなり偉大で画期的な女性として好印象を持っていたけど、この映画を見たら、妻子ある男性にも良心の呵責なく手を出して、単なる節操がない女性に思えました。まあ、彼女についてもっと知りたかったら他のシャネルの伝記の映画も見てみるべきかな。