昨年、スターウォーズの面白さを知り、エピソード1~6を一気に見て、すっかりオビ=ワンやクワイ=ガン・ジン、ダースベーダーが好きになった私。しかし、この映画に出てくるスターウォーズ・ファンには全く歯が立ちません。
原題:FANBOYS 製作年度:2008年 製作国:アメリカ 上映時間:90分
監督:カイル・ニューマン 脚本:アーネスト・クライン
出演:サム・ハンティントン、クリストファー・マークエット、ダン・フォグラー、ジェイ・バルシェル、
クリステン・ベル、デヴィッド・デンマン、クリス・マクドナルド、セス・ローゲン、ダニー・トレホ
【あらすじ】 ネタばれなし
1998年。ハロウィンの仮装パーティーで、ダースベーダーらスターウォーズのキャラクターに変装している3人。周りは「今年もか」と呆れるが、そこへ彼らと高校生時代仲良しだったスーツ姿のエリックと再会する。
エリックは父親の営む自動車販売会社で働いていて、熱狂的スターウォーズファンの仲間とは疎遠になっていた。しかし、メンバーの一人であるライナスが末期ガンであることを知り、彼ら4人はかつてのように一致団結し、昔からの夢だった、スターウォーズの制作アトリエであるスカイウォーカーランチに侵入し、エピソード1を盗み出し公開前に見るという計画を実行に移すことにした・・・!
【感想】
まず、映画の冒頭は、『エピソード7』と称して、スターウォーズ・シリーズおなじみの曲に乗って、宇宙を背景に黄色の文字で物語の始まりが語られます。この始まりは、やっぱりテンション上がりますよね~。
彼らファンボーイズのスターウォーズの極めぶりは感心するばかりです。ところどころ、敵らしき人物が本当に「ファン」なのかその実力を確かめるためスターウォーズの質問をする場面があるのですが、その質問レベルがマニアックすぎてうなってしまうほどです。彼らは、おそらくエピソード4~6とともに成長してきたようなファンなのでしょう。
彼らにとってのスターウォーズは、憧れを通り越して、もはや人生の一部、自分がそれそのものとなっているようでした。ハッチという青年の車なんて、外部にはR2-D2がついていて、車内が、ハン・ソロ船長が乗っていた宇宙船ミレニアム・ファルコン号風に改造されていて、たくさんのボタンがついていました。非常時にそのボタンを操作すると、ファルコン号のように光速スピードで移動します。スターウォーズでも見た光速スピード場面、あれは誰が見てもかっこいいですよね。その憧れを自分の車で再現するほどのマニアの彼らです。
私は残念ながら、エピソード4~6を見たのは昨年で、CGがここまで進歩した現代にエピソード4~6を見ると、CG面での驚きはほぼなくて「当時にしては凄かったんだろうな」という想像しかできませんでした。それでも、発想とか物語が面白かったので楽しめましたが、やっぱりエピソード1~3の方が(特にエピソード3が)好きです。
真の熱狂的スターウォーズファンから見たら、エピソード3が好きなんて邪道なのかもしれないですね。
この映画はたぶん、スターウォーズのエピソード4~6のファンのためのコメディ映画でしょうね。