リフレッシュの時間

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『フル・モンティ』

最近、自分に関して色々あり落ち込みかけていますが、前向きになろうと努めているところです。こんな心境で、たまたま深夜TVで放送されていたこの映画を録画して観ました。この『フル・モンティ』という映画、たぶん有名で、ずーっと前からタイトルと「男がストリップ?!」という内容だけは知っていたのに未見でした。
 
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原題:THE FULL MONTY  製作年度:1997年 製作国:イギリス 上映時間:93分
監督:ピーター・カッタネオ    脚本:サイモン・ボーフォイ
出演:ロバート・カーライルトム・ウィルキンソンマーク・アディ、ピーター・カッタネオ、
    レスリー・シャープ、エミリー・ウーフ、ポール・バーバー、ヒューゴ・スピアー、ウィリアム・スネイプ
 
観てみると、面白くて楽しめた。ある場面では声を出して笑ってしまいました。いい映画でした。 


【あらすじ】  ネタばれなし
舞台はイギリス北部のシェフィールドという街で、かつて鉄鋼で栄えた街。しかし、今は鉄鋼の工場は次々閉鎖し、街にはその失業者があふれていた。
この映画の登場人物は、その失業者たちで、半年前に解雇されてから職安に通っているのです。中には、車の排気ガスでの自殺を図る者もいたりして、事態は深刻です。それまで管理職だった者もその部下だった者もみな職安で顔を合わせて、いがみ合ったり、からかいあったりしています。
 
それぞれ事情は異なり、管理職だったジェラルドトム・ウィルキンソンは解雇から半年経った今でも妻に失業していることを打ち明けられないでいるし、ボス的な存在のガズロバート・カーライルは、離婚した妻と、自分の息子の親権を争っています。ただでさえ自分に自信のなかったデイブマーク・アディは、解雇でさらに意気消沈してしまっています。
 
まともに生活していけるだけの職も見つからないし、いつものように一日をぶらぶら過ごそうしていたある日、男性のストリップ劇場を通りかかったガズは、自分たちもストリッパーになって稼ぐことを思いつき、仲間のデイブにその話を持ちかけます。デイブは消極的だったものの、息子の養育費のためにも「これしかない!」とガズは、社交ダンスがうまいジェラルドにダンスレッスンを請い、さらに他のダンスメンバーの面接も始めます。
 
ダンス初心者の彼らに、ジェラルドはダンス映画『フラッシュダンス』を見せます。メンバーは、初め「この溶接の下手なのは何だ」などと言っていますが、そのうちダンスが始まると「すごい・・・!」と感動。そうして、彼らは真剣にダンスに取り組み始めるのでした・・・。

その彼らが見ていた『フラッシュダンス』のシーンがこれ。⇒http://www.youtube.com/watch?v=Ht1YznzzlsI
(この曲のメロディは聴いたことはあったけど、『フラッシュダンス』という映画だということも知りませんでした。)
 
彼らは、ダンスの練習に熱心に取り組み、時には職安のバックミュージックで、自分たちのダンスミュージックが流れると、まるで振付を確認するかのように自然と体が動いてしまう場面も・・・。
この場面はその彼らの様子があまりに自然で、純粋におかしくて笑ってしまいました。
 
この映画は男のダンス映画ではないので、ダンスの様子よりも、登場人物の生活や状況の移り変わりなどがメインに描かれているヒューマンドラマ系の映画です。でもその内容が、実際、心が温まるし、いい感じで楽になれてよかったです。
 
解雇されて落ち込んだり、子どもが離婚した妻から奪われそうになったり、妻からの失望を恐れて真実が言えないなど、登場人物の彼らの状況はどれも、現実に起こりがちなことからそれほど遠くなくて、しっくりきました。
 
最近、離婚して妻が子どもを奪って、父親とは面会もさせないというケース、多いようですからね。夫が浮気したことが原因なら多少は分かりますけど、実際浮気もしていないのに一方的にそういう手段を取る人もいるようです。誰が一番かわいそうって子どもですよね。そんな、大人の事情に振り回される子どもの様子もこの映画では描かれていました。
 
色々あったけど、やっぱりたくましく生きていかないとなぁ~と感じます。この映画は良作です。お勧め。