早いものでもう11月も終わってしまいます。未だに見ていなかったこの11月の映画を見ました。
原題:SWEET NOVEMBER 製作年度:2001年 製作国:アメリカ 上映時間:120分
監督:パット・オコナー 脚本:カート・ヴォルカー
出演:キアヌ・リーヴス、シャーリーズ・セロン、ジェイソン・アイザックス、グレッグ・ジャーマン、
リーアム・エイケン、ローレン・グレアム、マイケル・ローゼンバウム
【あらすじ】 ネタばれなし
仕事人間のネルソン(キアヌ・リーヴス)は広告会社の営業マン。私生活より仕事優先の、仕事にどっぷり浸かった生活。頭は仕事のことで一杯で、付き合っている彼女の心が離れて行っても全く気にもならない。
そんな中、免許更新の試験場で、風変わりな女性サラ(シャーリーズ・セロン)と出会う。
ネルソンのせいで彼女は試験官にカンニングを疑われ、それを機に彼女はあれこれと理由をつけてネルソンの生活に入り込んでくるようになった。サラは、ネルソンに「仕事しかないタイプなのに、その仕事さえうまく行ってないんでしょ。1ヶ月で私があなたを変えるから、すべてを私に託して。」などと言う。
迷惑がっていたネルソンだったが、10月末、酷いプレゼンをして即刻会社を解雇される。行き場をなくした彼は彼女と会い、彼女の言葉のままに、自分を彼女に委ねることにした・・・。
【感想】 以下、ネタばれあり
風変わりなサラに翻弄される、風変わりな話でした。
正直なところ、私はこの作品にあまり感情移入できなかったです。サラが末期ガンでその治療をやめて自由奔放にひと月ごとに彼氏を変えて同棲して暮らす、というスタイルにも共感できなかったし、最後のシーン、最愛のネルソンに自分の弱っていく姿を見てほしくないからという理由で彼と無理に別れる心境も理解できなかった。
最愛の人から「最期を看取りたい」と思ってもらえるのはとても幸せなことだし、自分自身も最期まで共に居られることは幸せだと思う。しかし、サラはその幸せ以上に、自分の思い出を美しいままの状態で残しておきたいという気持ちが勝るとのことで、その点がイマイチ納得できなかった。
サラは仕事人間のネルソンの殻を破ることに懸命になっていたが、何より自分自身の殻を破れているのか疑問が残りました。最後まで自分の我を突き通す単なる我の強い女性に見えてきてしまいました。人から見た自分の思い出や見た目にこだわるのではなく、ネルソンの彼女への愛も受け止めてほしかったです。