話の内容は、マリサ・トメイ演じる主人公フェイスが運命を信じ、運命の恋人を探し求めるというもの。
原題:ONLY YOU 製作年度:1994年 製作国:アメリカ 上映時間:108分
監督:ノーマン・ジュイソン 脚本:ダイアナ・ドレイク
出演:マリサ・トメイ、ロバート・ダウニー・Jr、ボニー・ハント、ヨアキム・デ・アルメイダ、
【あらすじ】
フェイス(マリサ・トメイ)は、子ども時代に日本で言う「こっくりさん」で未来の運命の相手の名前を知る。その名はデイモン・ブラッドリー。おまけに、遊園地でやった占いでもデイモン・ブラッドリーの名が告げられる。
それから十数年後。フェイスは、子どもの頃の女友達に、自分の足専門の医者との婚約を打ち明ける。
祝福する友達をよそに、「この人でいいのか」と不安に陥るフェイス。そこへ、たまたまデイモン・ブラッドリーという名の男性からの電話を受ける。とっさに「今どこにいるの?!」と訊くと、「今、空港でこれからヴェニスに向かうところだけど、急いでるから。」と電話が切られる。するとフェイスは、試着していたウェディングドレスのまま空港へと向かった・・・。
その後、フェイスの兄嫁でもある、親友のケイト(ボニー・ハント)がフェイスを追いかけて、二人はイタリアへと旅立つ。ケイトは、結婚生活に失望しており、家出してきたのだった。
何の情報もなく闇雲にデイモン・ブラッドリーを探す二人。ヴェニスからローマに渡り、フェイスはデイモン・ブラッドリーという一人の男性(ロバート・ダウニー・Jr)に出会う・・・。
心ときめくフェイスだったが、その男性は、フェイスに一目ぼれして、フェイスの「デイモン・ブラッドリーを探しているの」という言葉に乗って、「自分の名前だ」ととっさに言ったものだった。
【感想】
こういう「運命」を信じる女性って何なんだろう・・・。前回見た『トリコロールに燃えて』の主人公ギルダ(シャリーズ・セロン)も学生の時に占いで告げられた「33歳までの命」を信じ込んで行動した人物だったけど、意外にこういう女性って多いということなのかな。占いとかを信じ込んでいる女性は多そうです。私はいい内容だけ信じるタイプ。
マリサ・トメイの演じているこのフェイスという女性の行動は、かなりクレイジーです。結婚式10日前に、運命の相手探しにイタリアへ飛び、その名前だけを必死で追っています。そして、誠実そうな医者のフィアンセとの結婚を電報で取り止めって・・・。フィアンセからしたらありえないよね。でもまあ、そもそもフェイスにとってはこの医者は魅力的ではなかったんだろうな。マリッジ・ブルーからハチャメチャな行動に走っているということですね。
マリサ・トメイとロバート・ダウニー・Jrの二人のやりとりがメインだけど、友達の人妻ケイトとそれを落とそうとするイタリア人の女たらしジョヴァンニとのやりとりも面白かったわ。「女性になら誰にでも口説く女たらしだと思ってるんだろう。でもそれの何が悪い?」と言ってました。「イタリア人の人生の楽しみは、仕事ではなく、遊びと食事。それから恋もね。」などとも言っていました。遊び人だからこそ言えるセリフだな。
ジョヴァンニさんは中年風だったけど渋くてかっこよかったのですが、ヨアキム・デ・アルメイダという俳優さんでした。調べたら、イタリア人俳優ではなくて、ポルトガル出身の俳優で、6ヶ国語も話せるらしい。すごいな。
ストーリーとしては、初めから推測できる展開で終わるので、まあこんなものかという感じですね。
舞台のメインがイタリア・ローマで、観光地を巡ってくれているので、その背景を楽しめるというのもあります。