リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

『トリコロールに燃えて』

先週、風邪引きで週末は寝込む生活をしていたら、少しブログから遠のいてしまいました。
もうGWですねぇ。今日は久しぶりに百貨店に行ってきたら、連休初めだけあって賑わっていました。
やはり百貨店など多種多様な物が集まるところは楽しいですね。
 
久しぶりにTV録画にて映画を見ました。ぺネロぺ・クルスとシャーリーズ・セロンと、男性1人がジャケットにあるから三角関係の恋愛ドロドロものかと思い込んでいたけど、意外なことに戦時中の風変わりな女性の話でした。
 
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原題:HEAD IN THE CLOUDS  製作年度:2004年 上映時間:121分
監督・脚本:ジョン・ダイガン  製作国:アメリカ、イギリス、カナダ、スペイン 
出演:シャーリーズ・セロンペネロペ・クルススチュアート・タウンゼントトーマス・クレッチマン
 
【あらすじ】  ネタばれなし
1933年の、ある夜更け、イギリス・ケンブリッジ大学寮のガイスチュアート・タウンゼントの部屋に、大雨でびしょ濡れの美しい女性が飛び込んできた。彼女は、現在は教授の恋人であるが、美人で名も知れ渡っているギルダ・ベッセシャーリーズ・セロンだった。その美貌に加えて、自由奔放な彼女に、ガイは一目惚れしてしまう。
 
その後、ガイは学校の教師となるが、当時ヨーロッパではスペイン内戦が始まろうとしていた。それを憂うガイは反ファシズム派のグループに加入しようとしていた。しかし、ギルダを忘れられないガイは、パリに住む彼女から手紙が来るや否やパリに飛び立つ。
 
そのうち、ギルダが街で出会ったというミアペネロペ・クルスと、ギルダ、ガイの3人でパリで暮らす生活が始まる。
学生のころに占い師に言われた「あなたの34歳以降が見えない」という言葉を信じるギルダは、現実に目を向けようとせず、スペイン内戦が深刻化しても気にも留めない。スペイン出身のミアと、反ファシズムのグループに属するガイは、そんなギルダを残して、スペインへと向かった。
 
一人残されたギルダ。パリはドイツ軍に占領されるが、次々と男を変えるギルダは、ドイツの将校の恋人となっていた。スペイン内戦が終わり、パリに訪れたガイは、彼女の自分への素っ気ない様子に愕然とする・・・。
 


以下、ネタばれあり
その後、ガイは、パリでドイツ軍相手にレジスタンス活動をするが、ある日ギルダがドイツ将校から得た情報からガイを助け、ガイはギルダが自分の味方であることを喜ぶ。数々のドイツ兵士の恋人として渡り歩いていたギルダは、実は連合軍のスパイとして働いていたのだった・・・。
 
ところがそのスパイ活動は極秘とされていたため、近隣のパリの住人からは疎まれ、ドイツ軍が撤退するのと同時に、彼女も捕らえられてしまうのだった・・・。
 


【感想】
なんなんやろうなぁ、この話は。初め、この美貌だけ素晴らしくて誰とでもベッドを共にする尻軽女ギルダに違和感を覚え、それも、当たるかも分からない一占い師が言った「自分の人生が33年だから」という理由だけで、こうも尻軽女になれるものかと唖然としました。男だけでなく、仕事も次々と変えて、父とも不和。
 
もし自分が33年の命だと言われたら、とにかく広く浅く何でも体験というより、自分がこの世に生を受けたことの証しとすることのできる何かを探すよね。それが達成できなくて、道半ばで命が絶えたとしてもそれでも満足だと思う、たぶん。
 
でも、ギルダは違っていたわけですね。とにかく男をとっかえひっかえ・・・すると、途中からこの切り返し・・・実はギルダは国のために戦う女スパイだった・・・って。突然信念を変えたギルダのその理由が、愛する友達2人がいなくなって、現実を直視し、自分にできることを考えた、と。うーん・・・。
 
とまあ、ストーリー的には納得いかない内容でしたが、戦時中の雰囲気や、第二次世界大戦に至るまでの様子などが垣間見えたのは興味深かったです。
それから、ギルダが付き合っていたドイツ将校が、本気でギルダのことを愛している姿の描き方などは良かったよねぇ。主人公のガイやギルダらは連合軍側の人間で、ドイツ軍は敵とは言え、兵士は一人の人間だもんなぁ。
 
シャーリーズ・セロンもかわいかったと思う。シャーリーズ・セロンって、見るたびに思うけど、ほっぺたがかわいく見えます。でも、私にはぺネロぺ・クルスの方が魅力的で好きかな~。彼女が演じる女性は、今回はダンサー志望だったのに脚を悪くして看護師になった役でしたが、どの役も人間的な深みがにじみ出ている気がします。