リフレッシュの時間

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『ジキル&ハイド』

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原題:MARY REILLY  製作年度:1996年 製作国:アメリカ 上映時間:108分
監督:スティーヴン・フリアーズ 脚本:クリストファー・ハンプトン 原作:ヴァレリー・マーティン
出演:ジュリア・ロバーツジョン・マルコヴィッチ、ジョージ・コール、マイケル・ガンボン、キャシー・スタッフ、
    グレン・クローズマイケル・シーン
 
ジキル博士とハイド氏』有名な小説ですが、まだ読んだことがありません。
この映画はたまたまTVで放送していたので録画して見ました。
 
見始めて少ししてから、物語がジュリア・ロバーツ演じるお手伝いのメアリーからの視点で描かれているので、
「おかしいな」とは思っていたのですが・・・、観終わって調べてみると、この映画は、ロバート・ルイス・スティーブンソン作の『ジキル博士とハイド氏』を基にヴァレリー・マーティンが執筆した小説“Mary Reilly”の映画化でした。
 
改めて家にある原作の方の『ジキル博士とハイド氏』を読んでみないとなぁ。
この映画が原作とどの点が違ってどの点が共通しているのか、まだ原作の方を読んでいないのでわかりませんが、ジキル博士が登場し、ハイド氏と同一人物という点はきっと原作と同じだと思います。
 
ジキル博士・ハイド氏はジョン・マルコヴィッチが演じていました。
ジョン・マルコヴィッチは好きな俳優の一人です。
 


この映画のあらすじはざっとこんな感じです。ネタばれあり。
 
メアリーは、ジキル博士のお手伝いの一人として熱心に働いていた。ジキル博士は近頃何かの研究に注力していて、夜中じゅうずっと研究に没頭している。しかし、夜中に何かの悲鳴や泣き声が聞こえてきたりする。
 
ある日、ジキル博士の研究の助手としてハイド氏が来ることとなった。足をひきずり髪を振り乱し、気性が荒々しいハイド氏。メアリーは、ジキル博士から頼まれた用事で、ハイド氏の泊まっているという娼婦の館に訪れるが、ハイド氏はその館で人を殺しているかとも思えるほど部屋を血まみれにし、そこの館の女将もハイド氏の行為に我慢の緒が切れた。
 
そのうち、メアリーは、ハイド氏から、ジキル博士とハイド氏は同一人物であることを告げられる。ジキル博士は長年病気を患っていて、その病気のために作った薬で、ハイド氏が現れたり消えたりするというのだ。
 
メアリーとジキル博士は、心を通わせ始めていたが、ジキル博士はもはや乱暴なハイド氏に変身してしまうことを制御できなくなってきていた。そのことに苦しんでいるジキル博士を救うため、ハイド氏は毒薬を自分で飲み、ジキル博士ともども死んでしまう・・・。
 


この話、ジョン・マルコヴィッチ一人二役の演技は本当に別人格と思える程で満足したですが、
話の内容として何を伝えたいのかが中途半端な作品でした。
 
途中、疑問点が残った箇所がいくつかあったのですが、その一つが、乱暴なハイド氏は夜な夜な殺人を繰り返していたのか?ということ。それから、研究のためと称して動物の内臓を集めていたがあれは何に使っていたのか?
 
結局、この映画としては、ジキル博士のメアリーへの思いが募り、しかし乱暴なハイド氏も自分の中にいて、その欲望と理性とのコントロールができなくなったことから、メアリーを傷つけたくない「理性」のジキル博士の心情を思って、「欲望」のハイド氏が自殺した、ということでした。
 
なんか変な話。原作もこういうストーリーなのかな。なんかメアリーの存在が変な感じでしたわ。