リフレッシュの時間

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オルセー美術館展2010~ピエール・ボナール~

ちょうど先週の今日、国立新美術館で開催中のオルセー美術館展2010「ポスト印象派」』に行ってきました。
ポスト印象派は私の好きな分野ということもあり、期待して行ったのですが、
その期待を裏切らない素晴らしい作品揃いで、本当に満足した美術展でした。
大好きなゴッホ、モネ、ベナールやセザンヌピサロ・・・、やっぱりポスト印象派っていいですねぇ。
 


行ってからちょうど1週間経った今、振り返って、どの作品が最も印象に残ったかと考えると、
まず頭に浮かんだのが、こちらの作品。
 
イメージ 1
『格子柄のブラウス(20歳のクロード・テラス夫人)』
1892年 油彩、カンヴァス
 
 
猫を抱きながら食事する女性の姿です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
彼女のやわらかな表情とか、この格子柄の服もペタペタ四角を貼り付けたような描き方が気に入りました。
猫好きなんでしょうね、猫と一緒に食事をつついていて、幸せそうです。
 
ピエール・ボナールは、ナビ派というジャンルに属していて「日本かぶれのナビ派」と呼ばれたそうです。
ナビとは、ヘブライ語の「預言者」を意味しますが、ナビ派とは、象徴主義的な一派で、
「目に見えるものは目に見えないもののあらわれである以上、芸術とは観察された外側の現実を描写するにとどまるものではなく、内側の幻視を表現するものでもある。」
「芸術家たちはこの2つの次元の媒介者である限りにおいて『預言者』たり得る。画家はかたちと色の力を借りて、魂の状態を物質に表現する。」     (以上「オルセー美術館展2010カタログ」より抜粋。)
という芸術観を持った画家たちのことです。深いなぁー。
 
ピエール・ボナールは日本かぶれだったんですね、
事実、ボナールは日本の浮世絵に大きな衝撃を受けたそうです。この絵にもその影響が表れていますよね。
 
そして、眺めていると愛着が芽生えてきたボナールの作品がこちら。
 
イメージ 2
 
ピエール・ボナール 『白い猫』   1894年 油彩、厚紙
 
この猫、面白いです。足が長すぎて、首をひっこめてる猫の姿ですが、見てたらかわいく思えてきました。
キューッと体を縮めて、なんともいえないかわいさがあります。
背景の緑も、白い猫を浮き上がらせていて、いいですよね。ボナールってきっと猫好きだったんでしょうね。
 


ボナールの作品以外にも、気に入った作品がいくつもありました。続きは次の記事にて。