ところで、新古典主義とはどういうジャンルなのでしょうか。
新古典主義とは・・・ それまでのロココ美術があまりに甘美な装飾様式で、絵画等の題材が貴族主義的、退廃的と揶揄され、ギリシア・ローマの古典様式を模範とし、当時なりに解釈し、洗練させた芸術様式が生まれた。形式的な美、写実性を重視しており、その成り立ちから、新古典主義(ネオクラシズム)と呼ばれる。 ロココ様式の華美で表層的な表現や、イリュージョニズムに熱狂するバロック様式へのアンチテーゼとして、デッサンと形を重視し、理性を通じた普遍的価値の表現を理想とした。(Wikipediaより引用)
ちなみに、1880年以前の作品の一つがこちら↓
『アンリオ夫人』 ルノワール 1876年頃 油彩/カンヴァス ワシントン・ナショナル・ギャラリー 蔵
この作品もルノワール展で展示されている作品の一つです。
観ていて『アンリオ夫人』のほうが安心感があるけど、同じ画家でも時期によっては全く雰囲気が違うってくるのが面白いですね。『アルジェリアの娘』は、ルノワールについて詳しくない私は、ルノワールだと教えられなければわからなさそうです。でも、アルジェリアの女の子もかわいいですね!
観ていて『アンリオ夫人』のほうが安心感があるけど、同じ画家でも時期によっては全く雰囲気が違うってくるのが面白いですね。『アルジェリアの娘』は、ルノワールについて詳しくない私は、ルノワールだと教えられなければわからなさそうです。でも、アルジェリアの女の子もかわいいですね!
アングルの作品と比較してみてみると、確かに裸婦の描き方も似ていますが、
裸婦の下に敷いている布の質感がよく似ていますねぇ。背筋の描き方なども似ています。
裸婦の下に敷いている布の質感がよく似ていますねぇ。背筋の描き方なども似ています。
そういえば、美術展には『ルーベンス作“神々の会議”の模写』という作品もありました。
これは模写なので、ルーベンスの作品そのままですが、しかし完璧にルーベンス作品というわけではなく、
筆のタッチがルノワールらしいところがあって、色鉛筆で素描したような感じの作品でした。
これは模写なので、ルーベンスの作品そのままですが、しかし完璧にルーベンス作品というわけではなく、
筆のタッチがルノワールらしいところがあって、色鉛筆で素描したような感じの作品でした。
こうして見ると、ルノワールも悩みながらいろんな画風にチャレンジしていったわけですね。
今回の美術展は、そうしたルノワールの画風の変遷についても学べたので、有意義な美術展でした。
これからはルノワールもきちんと注目していくことにします。
今回の美術展は、そうしたルノワールの画風の変遷についても学べたので、有意義な美術展でした。
これからはルノワールもきちんと注目していくことにします。
(おわり)