このレノルズは、英国王立アカデミー初代会長だったそうですが、
フランスの美術アカデミー、英国王立アカデミーが設立されたのがこのロココの時代だそうです。
芸術を育てる意識が強くなった時代ということでしょうか。
フランスの美術アカデミー、英国王立アカデミーが設立されたのがこのロココの時代だそうです。
芸術を育てる意識が強くなった時代ということでしょうか。
ロココの特徴は、それまでの大げさな歴史画や宗教画に替わり、
肖像画や宮廷の恋愛、市民生活などがよく描かれるようになったことです。
戸外での宴を描く「雅宴画」、寝室での男女を描く「閨房画」が好まれましたそうです。
肖像画や宮廷の恋愛、市民生活などがよく描かれるようになったことです。
戸外での宴を描く「雅宴画」、寝室での男女を描く「閨房画」が好まれましたそうです。
フランスのルイ15世の愛人で、才色兼備なポンパドゥール夫人は、この時代のファッションリーダーでした。
「彼女は、宮廷美術全般の監督者に任命したブーシェと共同して、セーヴル焼等の美術工芸品から家具調度、
ファッションに至るまでの分野でフランス的な美学を確立、今日のファッション王国としての基盤を築きました。」
(『名画の歴史』から引用。)
ファッションに至るまでの分野でフランス的な美学を確立、今日のファッション王国としての基盤を築きました。」
(『名画の歴史』から引用。)
モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール 『ポンパドゥール夫人』 1755年 ルーヴル美術館蔵
豪華なドレスがきれいですね、さすがファッションリーダーです。
表情も優しげでかわいい女性ですね。
他に、シャルダン、ゲーンズボロ、上に書いたレノルズなどがいます。
ロココの代表作は、こちらです。
フラゴナール 『ぶらんこ』 1767年 ロンドン・ウォーレスコレクション
これは男女の恋愛模様を描いた作品です。
パッと見ると変な絵です。後ろにブランコを引く人がいて、暗めの背景に派手に浮かぶピンクの女性の姿。
彼女は、靴を飛ばしていて、その下に頬を赤らめる男性の姿が。
周りの銅像の天使たちも、まるで生きているかのように彼女と若い男性を眺めています。
この絵には、当時の様子がよく表れているそうです。
ブランコに乗った女性の首には当時流行のリボンのおしゃれ。ストッキング留めにも宝石のおしゃれをしている。当時のスカートの裾は長く、女性の脚はつま先しか見えなかったのに、ストッキング留めにおしゃれをするのは、このように見せるためにあったんですって。
女性の頬には、当時「ベルサイユ用」と呼ばれたバラ色のチークで、貴族の化粧には必須だったとのこと。
飛ばしているミュールもこの時代の流行最先端だったそうですよ。
そして、意味深なのは、後ろでブランコを引いている男の人は、彼女の夫だそうですよ。
夫に知られているのかそうでないのか、この女性と若い男性は浮気をしようとしているのかもしれないです。
この様子から察するに、女性から誘ってそうですねぇ。夫に飽きたんだろうか・・・。
次回は新古典主義について。