リフレッシュの時間

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“幸せのセラピー”

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原題:MEET BILL  製作年度:2007年 製作国:アメリカ 上映時間:97分
監督:メリッサ・ウォーラック、バーニー・ゴールドマン
製作総指揮:ティム・ウィリアムズ、アーロン・エッカート
出演:アーロン・エッカートエリザベス・バンクスローガン・ラーマンジェシカ・アルバ
    ティモシー・オリファント、リード・ダイアモンド、ホームズ・オズボーン、トッド・ルイーソ

アーロン・エッカート主演の、中年オヤジの思い切った人生の軌道修正の話です。
コメディ+ヒューマン映画です。



【作品内容】
銀行頭取のご令嬢と結婚したビル(アーロン・エッカート)は、逆玉の輿に乗り、
その銀行の人事部長という役職を与えられ、金銭的にも将来的にも何不自由ない暮らしをしていた。

しかし、今の自分に全く納得できていない。
「おなかは出ているし、顔色も冴えない。」
「なんとなく自分がうまくいっていないのは、頭取の娘と結婚してからだ。」
そう呟きながらも、とりあえず無難に仕事と私生活を過ごしていた。

ある時、自分の妻ジェス(エリザベス・バンクス)が浮気をしていることが発覚した。
「妻に捨てられる!」と不安と怒りが込み上げるが、どう手を打てばよいのかわからない。
そんな非常事態に、母校の高校生のメンターに任命されてしまう。
このメンター制度とは、職場を見せるなどして高校生の社会人経験をサポートする制度だった。
ビルが担当することとなった学生(ローガン・ラーマン)は、遊びたい放題やりたい放題の悪ガキ。
初めはその悪ガキに振り回されていたが、妻の浮気や自分の職場での微妙な立場などに吹っ切れて
その学生に何でも話しているうちに、その学生も全面的にビルを応援し始め、
ビルは自分が本当にしたいことは何なのかと改めて見つめ直すこととなった。

そして、ビルはついに、自分自身の足で歩む人生に一歩踏み出した・・・。



【感想】
ジェシカ・アルバが出演しているのでこの作品を手に取ってみたわけなのですが、
ジェシカはちょい役で、だまされた感じがしました。

この映画のジャケットには、アーロン・エッカートジェシカ・アルバと出会い、人生が変わる。
と書いてあったのに、アーロンはジェシカと出会ったから人生が変わったわけでもなく、
人生が変わったのは、社会勉強の制度を利用した悪ガキと出会い、それをきっかけに
アーロン自身が自分の人生を見つめ直したからでした。

ジェシカ・アルバは、その学生の好きなショップのかわいい女の子という設定で、
セリフも少ないし、登場する場面も少しでした。少し残念。

演技派のアーロン・エッカートは、安心して見ていられますね。
この作品はコメディだけど、面白おかしく演技していて楽しかったです。
悪ガキを演じていたのが、ローガン・ラーマンという若手俳優だったんですが、いい演技していました。
いたずらっぽい笑みの浮かべ方とか、実際高校生ぐらいの年齢だったからその役になりきれたのかな。

かなり軽いタッチのコメディ作品だけど、終わりも軽くうまくまとめていたと思います。
アーロン演じるビルが、悪ガキに社会勉強させるはずが、悪ガキから『セラピー』を受けているようで面白かった。
しかし、ビルの人生の局面を目の当たりにしたこの悪ガキは、今後の人生のいい勉強になったと思います。
ビルはこれからどうやって生きていくのかわからないけど、スカッとした映画でした。