リフレッシュの時間

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『ロンリーハート』

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原題:LONELY HEARTS  製作年度:2006年 製作国:アメリカ 上映時間:107分
監督・脚本:トッド・ロビンソン
出演:ジョン・トラヴォルタジェームズ・ガンドルフィーニジャレッド・レトーサルマ・ハエック
    スコット・カーン、アリス・クリーグ、ローラ・ダーン、ブルース・マックヴィッティ
 
最近見るジョン・トラヴォルタは、一風変わった悪人役が多いですが、これは真面目な刑事役です。
 
【あらすじ】  ネタばれなし
1951年、ニューヨークの刑務所で、電気椅子による死刑が執行されようとしていた。
その凶悪犯を捕らえたのは、殺人課のロビンソン刑事ジョン・トラヴォルタ
物語は時間を遡って、1940年代のアメリカ・ニューヨーク。ロビンソン刑事は、妻を自殺で亡くしてからというもの人が変わったように落ち込み、電話番ばかりしていた。そんなところへ、25歳女性の自殺事件が舞い込む。
 
『自殺』に引かれてか、相棒チャールズジェームズ・ガンドルフィーニとともに捜査に乗り出した。
「自殺には理由がある・・・!」
その思いを強く持ち、同僚のライリー(スコット・カーン)から「いつから現場に戻ったんだ」と小馬鹿にされながらも、彼は意欲的に手掛かりをつかもうとする。遺書を見つけ出し、そこに書かれている不可解なことに引っかかる。
相棒をはじめ同じ殺人課の者たちは、「単なる自殺であって殺人は起きてない。亡くなった奥さんと混同するな」と諌められるが、ロビンソンは「妻のこととは関係ない!」と言い張って捜査を続行しようとする。
 
一方で、結婚詐欺師レイジャレッド・レトーは、新聞に載っている恋人募集欄から数々の女性「ロンリーハート」と文通し、そのロマンチックな詩と筆まめさで彼女たちを虜にしていた。文通の間に彼女たちの資産をうまく聞き出し、金持ちそうな女性に白羽の矢を立て、会って結婚し、お金を騙し取るのだった。
彼のマーササルマ・ハエックとの出会いもその恋人募集欄だった。彼女は美人だがお金は持っておらず、レイの手の内を見抜いていた。二人は出会い、愛し合ったが、それがすべての惨劇の始まりだった・・・。
 


【感想】
サスペンス映画としてみると物足りない作品でしょう。オチは見えていますからね。
でも、人間の心理模様としては非常に興味深かったです。
 
特に結婚詐欺師レイ。彼は、ジャレッド・レトーが演じていますが、愛嬌もあって、もとはこんな残忍な犯罪を犯す悪人ではない人間であるのがよくわかります。結婚詐欺自体は罪ですけど、彼は、近いうちに結婚詐欺をやめて、本当に愛すべき家族を見つけ幸せな家庭を築く人生を歩めたはずです。なぜなら、彼自身が心の奥底ではそれを望んでいたからです。子ども好きで、素敵な女性に出会ったときはその人と共に生活し平和に暮らしていくことを良かれと思っていました。
 
その彼の運命を狂わせたのが、マーサです。彼女は気が狂っていると思います。結婚詐欺師の彼を愛して、彼の恋人に対し嫉妬で怒り狂っているのに、でもお金のために恋人との関係構築を手伝う。それでレイがその彼女に甘い言葉を言おうもんなら、睨み、怒鳴り散らすんですからね!彼女が最も残酷で最低な人物だと思います。
 
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ロビンソン刑事の息子との心の距離が近づいていく伏線もあるけど、それ以上にこのカップルの異常さに見入ってしまいました。
 
ジャレッド・レトーって凄いな。イケメン俳優なのに、こんな異常な犯罪者の役を見事に演じ切るなんて。この役のレイという人物の頭の髪の毛は禿げているのですが、これは役作りで髪を一本一本毎日抜いて作ったハゲだそうです!
役者魂すごい!カツラかぶるのだったらダメなんですねぇ。
そう言えば前にナタリー・ポートマンも役作りで坊主にしていたよなぁ。
 
 
 
 
ジョン・トラヴォルタは、今回は肥満体形のオジサン役でした。すごい腰回りだったけどあれも役作りで太ったんでしょうか。最近ジョン・トラヴォルタのエキセントリック悪役ばかり見ていたから、今回のロビンソン刑事役はジョン・トラヴォルタらしいかというと、だけど、でもこんな一面もあるというのを見せてもらいました。
 
あと、密かに気になったのが、脇役ですが同僚ライリー役だったスコット・カーン
彼は見掛けたことがあるなと思っていたら、やっぱり『オーシャンズ・シリーズ』に出てました。
それから、『イントゥ・ザ・ブルー』っていうジェシカ・アルバの出演映画にも脇役で出ていました。
なんかどこにでもいそうな少しむっちりした体型の俳優さんなんですけどね。トラヴォルタの相棒とのふざけあいが楽しかったです。ああいう、実は仲良しなんだけど憎まれ口たたき合う関係っていいですね♪