リフレッシュの時間

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“300”

フランク・ミラーの描く世界観を味わえる作品でした。

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原題:300  製作年度:2007年 製作国:アメリカ 上映時間:117分
監督:ザック・スナイダー 原作:フランク・ミラー、リン・ヴァーリー
製作総指揮:フランク・ミラー、デボラ・スナイダー、クレイグ・J・フローレス、トーマス・タル
出演:ジェラルド・バトラーレナ・ヘディデヴィッド・ウェンハムドミニク・ウェストロドリゴ・サントロ

このような戦闘シーンがメインの映画は苦手なのですが、
最近私が見ている映画で出演しているジェラルド・バトラーが主演なのと、
この作品は一応「史劇」の分野にあるので、観てみました。

観て終わってみると、意外と楽しめた作品でした。
というのも、前に観た“シン・シティ”で監督をしていたフランク・ミラーが原作・製作総指揮に携わっており、
シン・シティ”に通じる映像美と世界観があったからです。



このタイトルにある『300』というのは、ジェラルド・バトラー演じるスパルタ王レオニダスの率いる軍隊の数で、
それに対する敵は、ペルシア帝国クセルクセス王(ロドリゴ・サントロ)の100万人。
数ではスパルタ軍が壊滅状態になって当然の戦いを、その立地をうまく活かして健闘します。

筋も、適度にシンプル、期待外れというものでも冷めてしまうものでもなく、ちょうどよかったです。

スパルタとペルシア帝国の戦いが作品のメインなので、確かに血しぶきや頭が飛んでいったりするシーンはあるのですが、グロテスクには描かれておらず、むしろ漫画風です。さすがフランク・ミラーです。

このフランク・ミラーの生み出す映像美には目を見張るものがあります。
この作品の場合、おそらく風景などはCGだと思うのですが、美さえ感じさせられます。
原作を読んだことないので、漫画のほうはどうなっているのかわからないのですが、
映画では、色の使い方がすごくうまく、金色の麦にはあえて金がかったの空の色で全体を金色に染めてみたり、
黒を多用して、そこにスパルタ軍のマントの赤を映えさせてみたり、戦闘シーンですらハッとさせられる描き方で、
フランク・ミラーのファンになりそうです。

ご参考;YOU TUBEでの映画の予告編です。⇒http://www.youtube.com/watch?v=wDiUG52ZyHQ



ジェラルド・バトラーは、“Dear フランキー”などの自然体の役を演じているほうがカッコいいと思います。
もちろん“300”でもカッコいいと言えばカッコいいですが、スパルタの王だけあって威圧感などが怖かったです。

クセルクセス王を演じているのが、“ラブ・アクチュアリー”ローラ・リニーの好きな彼役のロドリゴ・サントロなのですが、耳や鼻、頬など顔の至る所にピアスをしていたので、彼と気づきませんでした。
ペルシア帝国は、わけのわからん戦闘集団を色々出してくるから、これも見物かも。面白かったです。

イメージ 2スパルタは、個々人を最強の戦士に養成し、かつ、その軍隊がまるでサーカス団が息の合った演技をするかのように、完璧に動き、戦闘するから少数であっても大勢に負けない最強な軍隊なのだということがよくわかりました。