画家のジャン=ミシェル・バスキアの生涯を描いた作品です。
原題:Basquiat 製作年度:1996年 製作国:アメリカ 上映時間:107分
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:ジェフリー・ライト、クレア・フォーラニ、マイケル・ウィンコット、デヴィッド・ボウイ、
デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、ベニチオ・デル・トロ、コートニー・ラブ
監督:ジュリアン・シュナーベル
出演:ジェフリー・ライト、クレア・フォーラニ、マイケル・ウィンコット、デヴィッド・ボウイ、
デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、ベニチオ・デル・トロ、コートニー・ラブ
バスキアのことは知ってはいても、彼が黒人と白人のハーフで、貧困家庭に生まれたなんて初めて知りました。
そして、このような生涯を送ったことも、弱冠27歳という若さで亡くなってしまったことも初めて知りました。
そして、このような生涯を送ったことも、弱冠27歳という若さで亡くなってしまったことも初めて知りました。
ニューヨークという街では、誰もが「有名になること」を望んでいる、とバスキアは言う。
友達のベニーは、「有名なやつなんてバカがなるんだよ。お前は賢すぎる。」と言う一方で、バスキアに
「いい服装をして有名なやつと知り合って―“社交”っていうのして、それで似たような絵を何枚も描き続けるんだ」とアドバイスする。
友達のベニーは、「有名なやつなんてバカがなるんだよ。お前は賢すぎる。」と言う一方で、バスキアに
「いい服装をして有名なやつと知り合って―“社交”っていうのして、それで似たような絵を何枚も描き続けるんだ」とアドバイスする。
そして、彼は20歳にして個展を開き、多くの人から絶賛されるようになった。
と同時に、様々な雑誌・マスコミが彼を批評するようになる。
その批評は、彼の絵に対してだけでなく、バスキアの生活などに対するものも多く、
彼はそれに翻弄され、他人を信じられなくなっていった。
彼自身も、絵の売買による収入で、大金が手に入るようになり、自分を発掘してくれた美術評論家レネの元を離れ、ウォーホルもいるもっと規模の大きい画商と交流するようになり、それだけでなくベニーを初めとするそれまでの仲間や、愛していたはずのジーナとも擦れ違いが生じるようになった。
以前からタバコやドラッグを嗜んでいたバスキアだったが、その頃にはタバコ・ドラッグを手放せない状態だった。
彼は、画家として売れたと同時に、お金は手に入れたが友と恋人は去り、
自分について語るマスコミのせいで何を信じればよいのかわからなくなり、
売れてからの理解者だったウォーホルも死んでしまった後は、もはや心の頼りはなくなった。
この映画を見終わった今、何とも言えない心境です。
それは、この素晴らしい才能を、世間に知らしめることができたと同時に、
彼自身の大切なものは失われてしまい、それによって苦悩した彼は死に至ってしまったからです。
彼自身の大切なもの―古くからの友人や恋人、自分を発掘してくれた美術評論家レネを失ったのは、
バスキア自身が意図して手放したものなのか、
それとも多額のお金が手に入るようになったため必然的に失ってしまったのか、どちらなんでしょう。
バスキア自身が意図して手放したものなのか、
それとも多額のお金が手に入るようになったため必然的に失ってしまったのか、どちらなんでしょう。
友人や恋人は、自然と噛み合わなくなり離れていったのかなぁ。そうだろうなぁ。
ジェフリー・ライト、熱演でしたねぇ!ホントよかったです。
ベニチオ・デル・トロもあの役、はまり役だったと思います。よかった。
クレア・フォーラニはいつ見てもかわいい。あんなにかわいいのだから、もっとたくさん映画に出てほしいです。
切ない映画でした。