リフレッシュの時間

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“ユージュアル・サスペクツ”

思いがけない展開に驚き、楽しめた作品でした。1995年アカデミー脚本賞受賞、納得です。

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原題:THE USUAL SUSPECTS 製作年度:1995年 製作国:アメリカ 上映時間:105分
監督・製作:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー
出演:スティーヴン・ボールドウィンガブリエル・バーンチャズ・パルミンテリ
   ケヴィン・ポラック、ケヴィン・スペイシーベニチオ・デル・トロジャンカルロ・エスポジート

かなり面白かったです。筋が非常に良くできている。
見ていて、久しぶりに作品に引き込まれましたよ。

なるほど、1995年アカデミー脚本賞を獲っているわけですね。
ちなみに、ケヴィン・スペイシーがこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞しています。

映画はこんな場面から始まります。


炎上し始めている船内で、脚を撃たれて動けない男が酷く疲れた様子で座っている。
船内では、積まれたオイル缶が撃たれてその穴からオイルが漏れている。
そこへ現れた背広の男。その男は彼に「大丈夫か?」と言い、ライターに火をつける。
そして、「準備はいいか?」と言って、・・・・・・彼を殺した。・・・・・・。

時は変わって、この事件の起こる6週間前。
武器など積まれていたトラックが強奪されたとして、被疑者5人が捕らわれた。
この5人は前科ありではあるが、この強奪事件については無罪であり、これをきっかけに
共にぶち込まれたもの同士で「ヤマ」を狙ってエメラルド強盗を図る。

こんな調子で芋づる式に、彼らは犯罪に手を染めていく。
そこへ突然現れた“カイザー・ソゼ”。
その人物の弁護士と名乗るコバヤシが、カイザー・ソゼからの伝言を伝えに現れた。
それは、カイザー・ソゼへの借りを返すためという名の仕事の依頼だった・・・。



上の主要メンバー5人のうち、3人が知っている俳優でした。
ケヴィン・スペイシーと、ベニチオ・デル・トロと、ガブリエル・バーンです。

ガブリエル・バーンは、先日見た“ルイーズに訪れた恋は・・・”でルイーズの元夫役をやっていました。

この作品では、ガブリエル・バーンは、この5人のうちでもリーダーに近い役柄で、
ベニチオ・デル・トロは、プエルトリコ人役です。彼の話している英語はかなり訛りがひどい役柄でした。
この映画でのベニチオは見どころの一つだと思います。
今よりかなり若くて、痩せていて、一瞬ベニチオだとわかりませんでした。単なるチンピラに見えました。
上のDVDジャケットに載ってる5人の右から2番目です。
そして、DVDジャケット一番右端のケヴィン・スペイシーは、左腕と左足が不自由な障害者の役でした。

この作品は、ケヴィン・スペイシーが物語を語る形式で話が展開するのですが、
確かにケヴィン・スペイシーがアカデミー助演男優賞を獲ったのは納得の演技です。
役柄的にも面白いと思います。

それにしても話の展開が面白くて、最後には「えっ?!」と思わせるオチになっていて、非常に満足です。
オチと言っても、別にコメディではなくシリアスなミステリーですが、いい塩梅のドキドキワクワク感です。
それに、強盗などをするので銃を構えるシーンもよく出てきたのですが、
人が殺されるシーンは観客側の想像力に任せて、映像としては全く残虐なシーンがなかったのも良かったです。

この作品は、監督ブライアン・シンガー&脚本クリストファー・マッカリーですが、
このペアは、なんと、たまたまですが、こないだ見た“ワルキューレ”の監督&脚本家でもありました。

どおりで“ワルキューレ”も構成がしっかりしていたんだなぁ。
この作品は、プロットに醍醐味のある映画でした!