原題:SWORDFISH 製作年度:2001年 製作国:アメリカ 上映時間:99分
監督:ドミニク・セナ
出演:ジョン・トラヴォルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ドン・チードル
カムリン・グライムズ、サム・シェパード、ルドルフ・マーティン
少し久しぶりに映画の記事です。
今月初めにトルネを買ったので、テレビで放送される映画が録り放題です。
この作品も、平日のお昼にTVで放送されているのを録画して見ました~。
今月初めにトルネを買ったので、テレビで放送される映画が録り放題です。
この作品も、平日のお昼にTVで放送されているのを録画して見ました~。
【作品内容】
トレーラーハウスに住む独身男スタンリー(ヒュー・ジャックマン)は、元・天才ハッカー。
別れた妻との間には愛する娘がいるが、ハッカーの罪で刑務所に入ったことのある彼は、娘と会うことすら許されていない。貧乏ゆえに娘を思っても何もすることができない。
そんな彼のもとに、謎の美女ジンジャー(ハル・ベリー)が現れ、自分の話に乗れと持ちかける。それは、彼女のボスのガブリエル(ジョン・トラヴォルタ)の依頼を受けてハッカーの仕事をし、1000万ドルもの大金を手に入れて娘を取り戻せばいいというというものだった。
「娘」という言葉でスタンリーは心が揺らぎ、彼女に連れられガブリエルの元へ訪れる。
ガブリエルの住む世界は、彼が築いたきらびやかで華やかな、悪の世界。
ガブリエルの住む世界は、彼が築いたきらびやかで華やかな、悪の世界。
そして、ガブリエルの依頼とは、昔麻薬取締局が作ったダミー会社の所有する95億ドルもの資金をコンピュータで外部からアクセスして奪い取ろうというものだった・・・。
【感想】
コンピュータは詳しくないのでハッカーのことはよくわからないけれど、わりと楽しい映画だった。
コンピュータは詳しくないのでハッカーのことはよくわからないけれど、わりと楽しい映画だった。
映画の初めの、爆弾が爆発する場面では、爆発して爆風で飛ぶ瞬間をスローの映像にして、さらにその音響効果が面白かった(ヘッドフォンで聴いたので凄いリアルだった)。
一番気に入った場面は、ジョン・トラヴォルタが、オープンカーに乗りながら、両手に銃を持ち、その左右に迫る敵の車を一気に撃ちまくるシーンだ。華麗でかっこよかった。
ジョン・トラヴォルタの演じるガブリエルは悪役のはずなんだけど、とてもおもしろかった。
ガブリエルは、自分を悪だなんて微塵も思っていなくて、「アメリカの全ての市民を守るために、1人や2人、さらには10人の命が犠牲になっても仕方ないのだ」という持論をスタンリーに説明するが、理想論者のスタンリーは全く納得しない。
私もスタンリー側の考えだけど、ガブリエルが言わんとしていることもわからなくはない。
そして、ガブリエルが、スタンリーに強く言っていた言葉が、「先入観がものを見えなくさせる。」「先入観を捨てろ!」という言葉だ。 この言葉は、あとになってスタンリーにいろんな気づきを与えるわけだけど、一応論理的に考えて(いるつもりで)「相手は死んだはずだ」と自分が思っても果たして本当にそうなのかはわからないというのをうまく描いていたと思う。
ジンジャー、スタンリーともに美形で性格もよさそうで惹きつけるキャラクターなのかもしれないけど、やっぱりガブリエルという人物が一番強烈で興味深い。彼は、一般市民に爆弾をつけさせて人間爆弾を作るなど、利益のためには手段を選ばない冷徹なタイプ。
しかし、その一方で、最後のオチが、テロの首謀者を順番に殺されているというニュースが流れ、ニュースでは明らかにはされないのだが、その暗殺を実行しているのが実はガブリエルというもの。本気で自分は正義の味方として世界を救っているつもりなのだろう。こういう人間って実際にいたら怖いですし危険です。それが本当に正義なのかは、誰もわからないのですから。
しかし、その一方で、最後のオチが、テロの首謀者を順番に殺されているというニュースが流れ、ニュースでは明らかにはされないのだが、その暗殺を実行しているのが実はガブリエルというもの。本気で自分は正義の味方として世界を救っているつもりなのだろう。こういう人間って実際にいたら怖いですし危険です。それが本当に正義なのかは、誰もわからないのですから。
それにしても、ジョン・トラヴォルタって年を取っても味があっていいですなぁ。