ウディ・アレンは、スカーレット・ヨハンソンが出演している“マッチポイント”(2005年)などが良かったし、また、この“アニー・ホール”は、1977年アカデミー賞監督賞・脚本賞を受賞していることもあり、以前から気になっていた作品でした。
1977年製作の映画なので、もう30年も前の作品なのですね。さすがに画質には古さを感じましたが(当然)、ダイアン・キートンが演じるアニーが着ている服装などについては、おしゃれで全く古さを感じませんでした。ダイアン・キートン、めちゃくちゃ若くて、かわいかったですよ。
この映画を観客が見ている、ということを逆手にとって、カメラに向かって自分の見解を述べてみたり、子どもの頃の回想場面に、現実の(中年の)自分を登場させてその回想場面の一人として発言させてみたり、とにかく「映画」というものにとらわれない発想で、自由にやっています。
でも、その奇抜な発想・撮り方にもかかわらず作品全体が単なるコメディ化せずにうまくまとまっているのは、主人公であるウディ・アレンの真の悩み(男女の関係の難しさ?)に真正面から取り組んでいるからでしょうね。
映画の最後のほうに、なぜ男女が惹きつけられ合うのかについて、ウディ・アレンの独特な言い回しの、哲学的な格言めいた言葉が登場しましたが、まだ人生経験不足の私には明確には意味がわからなかったです。だいたい「男女は、お互い、うまく行かないとはわかっているけど、ないものを求め合う」とかなんとか。
アカデミー賞を受賞しているけど、結構個性的な映画なので、現在は賛否両論あるんじゃないかなぁ。
ちなみに、ダイアン・キートンの本名は、ダイアン・ホールだそうです。ダイアン・キートンはこの映画でアカデミー賞主演女優賞を受賞しているし、ダイアン・キートンの若い時の魅力を詰めこんだ作品みたいな映画ですね!