リフレッシュの時間

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『クライシス・オブ・アメリカ』

この週末は久しぶりに家で映画を観ました。観た映画は“クライシス・オブ・アメリカ”です。

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原題:The Manchurian Candidate 製作年:2004年 製作国:アメリカ 上映時間:130分
監督:ジョナサン・デミ 
出演:デンゼル・ワシントンメリル・ストリープリーヴ・シュレイバージョン・ヴォイト
    キムバリー・エリスジェフリー・ライト

サスペンスです。まあまあ面白いですが、結構重く暗い作品でした。

【あらすじ】
デンゼル・ワシントン演じるベン・マルコ少佐は、湾岸戦争で部隊を率いていた軍人。
自分の部隊が突然の敵の攻撃に遭うものの、隊員の一人であるレイモンド・ショー軍曹(リーヴ・シュレイバー)の活躍により、死傷者が数人あったものの、部隊は無事帰還することができた。
ショーはこの活躍により名誉勲章を受章し華やかな政治舞台でより著名になっていくが、
一方、ベン・マルコは、「湾岸戦争症候群」を患いつつ、軍人としてスピーチを行うなど地味な生活を送っていた。

そんなある日、隊員の一人だったメルヴィン(ジェフリー・ライト)が突然現れ、ベンに
「毎晩同じ夢を見る。本当にショーが我々を救ったのか?あなたが救ったというのならわかるんだけど」
と情緒不安定な様子で訴えてくる。ベンは「ショーが我々を救った」とそっけなく対応するが、
メルヴィンが「夢を記録している」と持参したスケッチブックを見て、改めて自分の記憶を整理し始める・・・・・・。

原題の“The Manchurian Candidate”は、直訳すると、『マンチュリアン候補者』という意味ですか?
“Manchurian”は、調べてみると「満州」を指すらしいです。この映画では「マンチュリアン」という企業は出てきますが、「満州」は一切関係ありません。ここに謎を解く鍵がほんの少し隠されていると思います。

イメージ 2自分が実際に起きた、体験したと思っている過去の事実について「本当にそれは起きたのか?」と改めて自問することは、大変な苦悩でありましてや周りの全員が「あれは事実だ」「おまえは精神異常だ」と言ってきたら、一層頭が混乱しさらに自分に自信が持てなくなることでしょう。そのあたりの苦悩にもがきながらも真実を追求しようとする姿を、デンゼル・ワシントンが見事に演じています。

イメージ 3演技派のメリル・ストリープは、レイモンド・ショーの母であり、上院議員の役を演じています。メリル・ストリープの政治家としての弁舌、圧巻ですね。メリル・ストリープは女優だけでなく政治家にもなれるんじゃないだろうか、と思ってしまいました。


そうそう、ジェフリー・ライトという俳優ですが、どこかで名前を聞いたことがあると思っていたら、以前観た“シリアナ”で弁護士役で出ていました。この俳優の演技も非常によかったと思います。出演している時間は短かったですけどね。


総じて、この映画は、話の展開はなかなかうまくできていたのではないかと思います。あまり詳しく書くとネタばれになってしまいますので書きませんが、展開自体はわりと楽しめました。
ただ、始終暗かったので、後味はいまいちかもしれません。

ここからは、ほんの少しネタばれです!


この映画を観てふと思ったのは、あんなふうに生きている人間を人造人間のように催眠術で操作することって有り得るのでしょうか?現代の医療技術では有り得そうですが、そう考えると恐ろしいです。一部の有力者たちがすべての権利を握るために、自分たち以外の人間全員を操作できそうですから。

最近読んでいる本や観ている映画などからも、いろいろと考えさせられました。