リフレッシュの時間

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“セブン・イヤーズ・イン・チベット”

前回観た“ジェシー・ジェームズの暗殺”に続き、ブラピ主演のセブン・イヤーズ・イン・チベットを観ました。
タイトルとブラピが主演だということは随分前から知ってたのですが、観たことはありませんでした。

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原題: Seven Years in Tibet 製作年度:1997年 製作国: アメリカ 上映時間:126分 
監督: ジャン=ジャック・アノー
出演: ブラッド・ピットデビッド・シューリス、B.D.ウォン、マコ

観た直後の感想・・・すごくよかったです!!!感動しました!!!
まだごらんになっていない方にはオススメします★

            ネタバレしない程度でご紹介します。


作品の内容は一言で言うと、
ハインリッヒ・ハラーという実在したオーストリア人の登山家が、当時外国人は入境を禁止されていた
チベットに入り込み、好奇心旺盛な少年ダライ・ラマ14世接触を持ち、次第に心を通わせていく、
という、実話を基にしたお話。

ハインリッヒ・ハラーの著書『Seven Years in Tibet』を映画化したものです。


映画の始まりは、ナチスヒトラー政権下のドイツから。
当時、世界最高峰の登頂にドイツの国威がかかっていた。

世界最高峰ヒマラヤ山脈の冬の登山は、景色が素晴らしく圧巻されますが、
それ以上に、命の危険を常に感じながら断崖絶壁を登っていく様子には息をのんでしまいます。

第二次世界大戦勃発で、インドを治めるイギリスに捕らえられたり、と、
なかなか、チベットにたどり着くまでがかなり長い道のりで、波乱万丈です。

チベットに着いた頃には、身も心もボロボロ・・・。
おまけに外国人だという理由で追い出され、先行き不透明です。

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チベットといえば、あの有名なお城(ラサにあるポタラ宮という名称です)の画像は見たことがある程度で、
それ以外のことはあまりよく知りませんでしたが、
この映画で、チベットの文化や人々の様子、街の雰囲気がよく伝わってきました。


ダライ・ラマ14世もどんな人物なのか全く知りませんでしたし、
数年前ノーベル平和賞を受賞したのをチラッと耳にしたことがある程度でした。

映画だから多少の虚飾はあるとしても、この映画を観る限り、
きっとダライ・ラマ14世は、チベット仏教の長として、本当に素晴らしい人物なのだと思います。
「素晴らしい」なんて言葉は変ですね、なんと言ったらいいのかわかりません。
映画の中でダライ・ラマの放つ言葉がどれをとってみても大変深く、心に染み入るように感じました。

イメージ 3ちょっとWikiで調べてみて驚いたのですが、
チベット仏教の長って世襲制かと思っていましたが、
そうではないんですね。
ダライ・ラマ14世の場合、チベット北部の小さい農家に
生まれた9人目の子だったそうです。
真実がどうであれ、ダライ・ラマ14世は、様々な写真を見ても、本当に人徳ある人物に思えます。

脱線してしまいましたが、この映画は歴史を追った映画でもあります。

第二次世界大戦が終わると、中華人民共和国チベット侵攻が始まります。
この様子には本当に心が痛みます。それまで平和に過ごしていた国だったのに。
突然一方的に、中華人民共和国チベット統治の受諾を求められ・・・。

人々の平和を心から祈る少年ダライ・ラマ14世。その姿が懸命で健気で、涙が出てきます。

中国はなんてめちゃくちゃな国なんだ!と怒りさえ湧いてきます。
世界の強国は、アメリカも含め、なんて非道な国々なんだ。世界平和が訪れる日なんて来るのかなぁ。


話を戻しますが、この映画、ブラピの演技も、とてもいいです。
ダライ・ラマと言ってもまだ子ども。その子ども相手に、敬っている姿勢を崩さず、
でも時折いたずらっぽい表情をしてみせたり・・・、
そして、ダライ・ラマと心を通わせていく様子、非常によかったです。

イメージ 4前回のジェシー・ジェームズに続いて、
さらにブラピに感心しました。
でも、演技の腕は、確実にジェシーのほうが
上がってると思います。
当然かな。「ジェシー・ジェームズ」は
この映画の10年後の製作ですもんね。

この作品、まだごらんになってない方は、オススメします。
風景も美しいし、内容的にも充実してますし、完成度高いと思います。