リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

『ソーシャル・ネットワーク』

今、話題のFacebook。上場かと騒がれていますが、なるほどこういうふうにFacebookはできたんですねぇ。
 
イメージ 1
 
 
この映画もなにげに面白かったです。初めは若干憎たらしい皮肉っぽいPCオタクが、そのうちある人のアイデアにヒントを得て、FacebookというSNSを創り上げていく話ですが、Facebookを創るまでの工程に彼なりの細かいこだわりがあったり、デザインも含めて彼のセンスが活かされているというのが分かりました。
 
そして、急成長した企業に生じる金銭がらみの問題。映画の場面はその損害賠償を訴えられた調停場面から始まります。主人公のザッカーバーグはたいして金銭に興味もないようなそぶりで、頭の中はFacebookを全世界で支障なく利用されるかのことばかりのようでした。本当の天才ってこういう感じなんだろうな。
 
そのほか、この映画では、アメリカのとある大学のSNSとして登場したFacebookが、アメリカ中の大学、そして大学を超えて全世界へと広がっていく様子が描かれています。その裏にある、それにまつわる開発者の苦労や、私欲で集まる人、バブリーな雰囲気にだけ便乗してくる人など色んな出来事が描かれています。
 
ナップスターを創ったショーン・パーカーなどは、一見我々から見ると、上り調子のFacebookに目を光らせてその富に便乗した人のようにも思えますが、ザッカーバーグにとっては開発者である自分の気持ちや考えを読み取ってくれる仲間に思えたようだし、確かにパーカーの「“The”は取った方がいい」というアドバイスは、些細なことのように思えて、こういう世界では案外重要なことなのだろうなと思います。そういう意味で、ショーン・パーカーは、ドラッグ漬けでクレイジーだけど、ザッカーバーグとってはセンスある、頼りがいのある共同事業者の一人なのでしょう。
 
こういう、一つのことや人物を見て、世間の人々の目に映るものと、開発者の目に映るものは異なるというところも面白かったです。そして、そのときどきのザッカーバーグの判断の積み重ねにより、今まさに世界を変えているFacebookがあるのかと思うと、なかなか感慨深かったです。中東の革命なんてまさにFacebookが一躍買っているのですもんねぇ。激動の時代、今後もどうなっていくのかなぁ。