リフレッシュの時間

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『つぐない』

戦争は嫌です。キーラ・ナイトレー出演の、第二次世界大戦時代のイギリスを舞台にした映画です。
 
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原題:ATONEMENT  製作年度:2007年 製作国:イギリス 上映時間:123分
監督:ジョー・ライト  原作:イアン・マキューアン
出演:キーラ・ナイトレイジェームズ・マカヴォイシアーシャ・ローナンジュノー・テンプル
    ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ブレンダ・ブレシン、パトリック・ケネディベネディクト・カンバーバッチ
 
この作品のストーリーの普通の恋愛もの・戦争ものとは一風変わっている点は、キーラ・ナイトレーの演じるセシーリアとその恋人のロビー(ジェームズ・マカヴォイ)の姿を、セシーリアの妹のブライオニー(シアーシャ・ローナン)の視点から描き、創作好きな彼女はその様子を半ば空想を交えながら描いている点です。
なので、繰り広げられる展開は必ずしも真実ではないと言うことです。
敢えて真実は描かず、あとから真実らしきことを伝えるという作りです。
 
『つぐない』というこのタイトルは、その妹であるブライオニーが犯した罪をつぐなうという意味です。つぐないきれないものを、彼女なりの方法で二人につぐなう。それがこの作品です。
この作品を作ることで、二人の貴重な時間を奪った罪をつぐなうことはできたのか。それはどうだかわからないけれど、少なくとも彼女たちを物語の中で幸せ(そう)にするということについては成功したことでしょう。
 
登場人物一人一人の心理描写が、細かく丁寧に描かれていました。主要人物だけでなく端役についても丁寧だったと思います。なので、それぞれの感情がよく伝わってきて、場面場面で胸に伝わってくるものがありました。
 
そういう意味で、この映画はよく出来ていると思います。たいていありきたりな展開で終わってしまいそうな題材なのに、人を感動させながら、飽きさせない展開で良かったです。
 
あと、俳優も若い俳優たちが瑞々しい演技をしていました。シアーシャ・ローナンジュノー・テンプル、この二人は特に良かったと思います。キーラ・ナイトレーは、なぜか私は彼女の顔にばかり目が行ってしいまうのですが、たぶん熱演していました。恋人役のジェームズ・マカヴォイも良かった。初めて見た俳優でしたが、これからも色んな映画で目にしそうですね。
 
夏と言えばTVでは戦争映画、もしくは戦争の歴史を追う番組が多いですが、この映画を見て改めて、戦争の悲惨さを痛感しました。とにかく戦争は世界中から永久になくなってほしいです。