リフレッシュの時間

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“枯木猿猴図” 長谷川等伯 ~妙心寺展~

少し期間が空いてしまいましたが、再び妙心寺展の展示品を少しご紹介します。

私は、妙心寺展は展示期間の「後期」に行ったのですが、
そのため、あいにく鑑賞できなかったのがこちらの作品。
展覧会に行って、この作品が前期に展示されていたことを知りました。
前期に行けなかったことを悔やんでいます。

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 長谷川等伯 “枯木猿猴図” 安土桃山~江戸時代・16~17世紀  京都・龍泉庵 所蔵

以前から、長谷川等伯の筆のタッチと雰囲気は、好きです。

このサル、テナガザルみたいに見えますね。いわゆるニホンザルはこんなに手が長くないですもんね。
絵葉書を見つけたので買って眺めています。いつか実物を見に行ってリベンジを果たすつもりです。

このサル、画像でははっきり見えませんが、
親子ザルのほうは、お母さんザルも子ザルも微笑んでるんですよ。二匹、楽しそうな表情です。
もう一匹のほうも、何か物を拾おうとしているようで、ユニークですよね。

「枯れ木」だけど、サルたちは楽しそうでイキイキしています。

枯れ木については、随分大胆な筆さばきで、サルの細かい毛並みまで描いた繊細な筆さばきとは対照的です。
枝や根元のほうの苔(?)など、荒々しさまで感じるほどですよね。
筆さばきがこんなに対照的なのに、作品全体としては全く違和感を感じさせません。

いったい実物はどんな印象を与える作品なんでしょう!!
いつか観てみたいものです★

長谷川 等伯
 安土桃山時代~江戸時代初期の絵師。
 「能登七尾から単身京都画壇に殴り込み、一時は狩野派をも凌駕する勢力を築き上げた気概の人。
  晩年は、水墨画の名品を数々残した。」
  (雑誌「対決巨匠たちの日本美術のすべてを楽しむ公式ガイドブック」から引用。)