うちのおちびさん、こと、3歳の息子。
プールが大好きで、姉が通っているのを見て自分も行きたい、と、去年の秋、2歳から始めたスイミングで、進級していき、10月からは、めだかの上クラスという、自分より1歳年上ぐらいの子たちが中心のクラスでスイミングに通っている。
ところが、めだかの上クラスになって3回ほど受講した後から、
「プールに行きたくない」と言い出した。
「プールやめたい」と言うようになり、親である私たちも、
「最近は自己主張が強くなって困るなぁ」
「家で遊びたいから、プール嫌だ、保育園嫌だ、こんなところだろう」
と、毎週スイミングの日は、3歳の息子をなだめすかして無理やり連れて行っていた。
そして、また土曜日が来た。金曜の昨日の朝から「あした、プールやすむ」と言っていた。
スイミングに行く時間になって、大好きなグミを目の前に持っていき、
「今日は特別にグミを先に食べてもいいから、プール頑張ってね」
と話すと、
「グミはいらないから、プールも行かない」
と言い出した。泣きわめいて抵抗する。出かけるために履かせた靴下も脱いで放り投げる。
なぜ、大大大好きなグミを捨ててまでしてもスイミングが嫌なのか。しかも、プール自体はすごく好きなのに。
改めて理由を確認すると、
「せんせいとみずのなかでもぐるのがいやだ」
要は、めだか上クラスになったことで、先生に無理やり5秒間水の中に頭を沈めないといけない時間があるということで、それが嫌だということだった。
「めだかの中クラスにしてもらうように先生にお願いしようか」
と言うと、
「うん」と言い、私と夫が
「クラスをレベルダウンしてもらうよう先生にお願いしよう」
「もしそれでも変えてもらえないようなら、プール自体をやめよう」
そんなやり取りを3歳ながらに静かに聞いていて、そうしたら、すんなりと今朝はスイミングに行った。
まだ、おちびなのに、何が嫌だ、ということが明確にあって、それがなくなるのであれば問題ない、というのが小さいながらに理解している、というのがわかった。
やみくもに、いやだいやだと言っているわけでない。
何事も無理やり強制されるのは嫌だ、これは、大人になっても人はそういうものだ。
自分の意図と反して強制されることには反発心を抱く。私自身もそうだ。
「強制される」ということが、自分というものを否定されているようにさえ感じるわけだ。
これは、まだ3歳の子どもでも同じことなのだ。
これからも、子どもだから、何もわかってないんだろう、そういう前提は捨てて、一人の人間として、意見を聴かないといけないね。