嗅覚の異常に気づいてから、どれぐらいの月日が経ったんだろう。
去年の夏には臭いがわからなくなっていたような気がする。
いつか治るだろう、という楽観的観測で、特に病院にも行かず放置して、今年の3月にようやく重い腰を上げて、最寄りの耳鼻科に行ったけれど、色んな検査をしても、鼻自体には異常が見つからず、にもかかわらず、嗅覚を感じないということは、嗅覚の神経に何らかの異常をきたしている、ということになった。
その結果、最寄りの耳鼻科の先生は、大学病院でより詳細な検査をした方が良い、と、紹介状を書いてくださり、そして、東京は梅雨入りの金曜日に大学病院に行った。朝からの診察に始まり、当日の検査。終わったのは夕方だった。
まずは、嗅覚検査というのをやって、12種類の臭いを感じるかという検査をしたが、どれも無臭に感じた。
そして、他にも、また別の嗅覚検査をしたが、それも、臭いを感じず、さらには、臭いを感じる薬を静脈注射する検査でも、臭いを感じなかった!副鼻腔のCTまで撮った。
嗅覚検査をしながら、私の嗅覚障害は、鼻の問題ではなく、脳神経の問題なのでは、とさえ思えてきた。
検査結果は、今月下旬、さらに、8月には追加の詳細なアロマの香りの検査もするらしい。
匂いは、感じなくても、日常生活には特段支障がなく、良い香りが感じられないのは悲しいが、良いこととしては悪臭も感じない。以前は、家に帰ってきたときにその前の日の晩のカレーのにおいがすると、何か嫌な気がして、せっせと換気扇を回したり、カビ臭いにおいも嫌でカビ臭い部屋は換気したりしていたけど、無臭だから、何も気づかないし、そのストレスは無くなった。電車に乗ったときに、誰かのつけすぎた香水の匂いとか誰かが何日も体を洗ってない体臭とかも苦痛に感じていたけど、それが無くなったのだ。
でもねぇ、匂いが無い生活って、やっぱり味気ないもんですよ。無味乾燥というか。味覚はあるから、無味ではないけど、やっぱり、香りは生活の彩の一つだったんだな、と思う。
味覚が無くなると、食生活の魅力が激減すると思われるので、味覚にまで影響が出る前になんとしてでも嗅覚異常を治したい。
どうやったら治るのかはわかりませんが…。
とりあえず、運動はそろそろ始めないといけないのかもしれません。