リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

“風神雷神図屏風” 酒井抱一 その他 ~大琳派展~

みなさま、こんばんは。

仕事&勉強で疲れているところですが、リフレッシュの意味も込めて、
大好きな日本美術の作品を紹介します。

今日は、こちら。↓↓

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 酒井抱一 “夏秋草図屏風” 江戸時代 19世紀 東京国立博物館

この作品、全体の構図も素敵ですし、私は特に右上を流れる川の描き方とその線が気に入りました。
緑と、青と、オレンジの色の置き方も好きだなぁ。

ところで、この図屏風、こちら↓の風神雷神図屏風の裏に描かれたのです。
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 酒井抱一 “風神雷神図屏風” 江戸時代 19世紀 東京・出光美術館

展覧会の作品の横にあった解説にも少し書いてありましたけど、
夏の夕立、雷・・・が上がった後の、あの風景を、“夏秋草図屏風”で描いたのではないか。

今はもはや冬が近づいてきているから、久しくあの夕立に遭っていないような気がしますが、
この夏も、大変な雷と突然の大雨がたびたびありましたよね。(東京ではありました。)
あの夕立が去った後の、なんと表現したらよいのかわからないですが、あの雰囲気、
この“夏秋草図屏風”はよく表していると思います。
今も昔も同じなのですね・・・。

ところで、上に載せた風神雷神図屏風ですが、酒井抱一は、光琳の“風神雷神図屏風”を模写したものです。
こちらが光琳の作品。
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 尾形光琳 “風神雷神図屏風” 江戸時代 18世紀 東京国立博物館

で、光琳が模写したのは、宗達の“風神雷神図屏風”こちらです。
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 俵屋宗達 “風神雷神図屏風” 江戸時代 17世紀 京都・建仁寺


同じ風神雷神図でも、微妙に違っていますよね、顔つき、目線、雲・・・。

みなさまは、どちらが好みですか?

私は、風神雷神図だけの比較だと、やっぱり、宗達かなぁ・・・。

ちなみに、酒井抱一の後の時代の、鈴木其一風神雷神図襖を描いていて、
それも大琳派展では展示されていましたが、こちらは金屏風ではなくて、グレーの襖に描かれていて、
それはそれで、面白くて、私の好みでした。