リフレッシュの時間

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“アンドレ・ボーシャン”と“グランマ・モーゼス”

アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス展に行ってきました。

場所は、新宿の、損保ジャパン東郷青児美術館です。

アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス、いずれも現代の画家です。

アンドレ・ボーシャン(André BAUCHANT 1873-1958)
フランス ロアール地方に生まれ、苗床栽培業者をしていましたが、40歳を越えて、絵を描き始めました。

グランマ・モーゼス(Grandma Moses, 1860-1961)
ニューヨーク州に生まれ、農家の奥さんをやっていましたが、趣味でちょこちょこ刺繍やら絵を描いていたりして、79歳の頃に、ニューヨークの画商に見出され名前が知られるようになりました。

ボーシャンとモーゼスは、正規の美術教育を受けておらず、その生涯の遅い時期に絵筆を持ち出したという共通点があります。また、技術は稚拙でありながらも、自然豊かな農民の日々の暮らしを扱った作風により評価を得て、アンリ・ルソーなどと同様、ナイーブ・アート(素朴派)として知られるようになりました。
だそうです。

まず、アンドレ・ボーシャンの絵。
この画家は、植物の絵が、特に花の絵が、色鮮やかできれいでした。
“ラヴァルダンの城の前、丸いフルーツサラに乗った果物と花々”1957年
イメージ 1


“芸術家たちの聖母”1948年 イメージ 2
人物画は、上のコメントのとおり、確かに、技術があまりなく稚拙に感じます。
一種のイラストと考えれば、観ても違和感ないかもしれませんが、正直なところあんまり素晴らしいなとは思えませんでした。でも、この絵については、面白いので載せました。

次に、グランマ・モーゼスの絵。
グランマ・モーゼスも絵本の挿絵のような絵です。
でも、ボーシャンに比べるととてもかわいくて、現代の女性向きの絵。
実際展覧会では、若い女性が「かわいい」と言いながら観ていました。
私も、グランマ・モーゼスのほうが好みだな。
↓すみません、名前がわかりません。。
イメージ 3


“イギリスの別荘の花園”1940年頃
イメージ 4これは刺繍画。初めは、趣味の刺繍で色々な絵を作って、友達などにあげていたそうです。
刺繍でこんなのが作れるとは、すごい。

イメージ 5冬景色をよく描いていたそうで、雪の銀世界を表現するために、銀を細かくしたもの絵の具に練りこんで(?)塗っているものもありました。


いずれにしても、「芸術作品!!!」「大作!!!」といったものではなくて、絵本の世界です。
展覧会のタイトルにあった“素朴絵画”。その名の通りでした。癒し系のかわいい系ですね。
たまにはこういうのを観てリラックスもいいかもしれませんね。