リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

運動会

昨日は、娘と息子の運動会だった。
あいにくの雨だったが、近隣の小学校の体育館で開催された。

運動会などの園の行事では、上の娘は、そこに来る保護者に圧倒されて、何もできずただ泣くばかりというのが常なので、もはや何も期待しないでこの日を迎えた。

今まで何回か、運動会だけでなく、クリスマス会やら卒園式やら入園式やら、いろんな行事があったけど、そのどれもすべて、普通の参観日ですら、ギャラリーに圧倒されて、固まってしまって泣くばかりだったからだ。

毎日練習していた運動場ならまだしも、全く初めての体育館というのも、場所見知りの強い娘にはさらにハードルが高くなるだろうなぁ、と思った。

体育館の入り口で、私とパパと弟と引き離されることに拒否感を示しながらも、なんとか先生の指示通りいつものクラスのメンバーと同じ席に座った。

開会式の園歌は、いつも保育園からの帰り道では大声で熱唱してるのに、いつもと違う場の空気に圧倒されたのか口を閉ざしたままだった。

いくつかの演目が終わって、娘の出場する、幼児徒競走の演目が来た。
毎日毎日、小学校の運動会で練習していたかけっこだ。
先生の話によると、
「⚪️ちゃんは、競争の意識が低くて、後ろから追いかけてきた子に譲ってるんですよー」
「(そのくせ、)競争心の強い負けず嫌いの子が一番じゃなくてすごく落ち込んでいると、「だいじょーぶだよ!」と励ましてて・・(笑)」
と聞いていたので、まあ、そんなもんだろうなと思って、期待もしなかった。
私自身、競争心があまり無くて、他人と比較されるのが好きじゃなく、何がなんでも一番などとは到底思わないので、自分の娘がそういうタイプでも当然だろう。

すぐに娘の番が来て、かけっこの前に順番に名前が呼ばれた。
「◻️◻️ ⚪️ちゃん!」
「はい!」
ピンとまっすぐ腕を上に伸ばして返事をして、それだけで感心した。

位置に着いて、よーい、ピッ!と笛の合図でスタートした。
みんなと同じようにスタートできた。

がんばれ!
はやいはやい!!

一生懸命走って、ゴールのところで、スタートダッシュが1番だった子を抜かした!ように見えた。

が、娘は、レースのあと2番の旗の列に並んだ。
でも、そんなことはどうでもいい、あっという間の、ほんのわずか10秒ほどだったけど、目頭が熱くなった。

今までの経験から、泣くばかりで競技に参加もできないんだろうなと思い込んでいたけど、娘は頑張って、成長していた。
それが一番大事。

あとから娘に「はやかったね!」と声をかけると、
「(1番だった)⚪️子ちゃんぐらい、はやかったでしょ!」
と言っていた。
録画を再確認してみても、娘は最後その子を抜かしてるんだけど、それは特に言わず、
「すごくはやかったね!ビックリしたよ」
本人は満足そうだった。


何よりもうれしいこと、娘が着実に成長しているということ、苦手だったことを克服していっているということ、怖いと感じることを我慢できるようになってきたこと。

そんな娘を誰より誇らしく感じた。