リフレッシュの時間

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『ウディ・アレンの夢と犯罪』

ウディ・アレンのサスペンス映画。
 
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原題:Cassandra's Dream  製作年度:2007年 製作国:イギリス 上映時間:108分
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ユアン・マクレガーコリン・ファレルヘイリー・アトウェルサリー・ホーキンス
    トム・ウィルキンソン、フィル・デイヴィス、ジョン・ベンフィールド、クレア・ヒギンズ
 
ウディ・アレンの、ロンドン3部作の最後の作品だそうです。他の2作品は、『マッチポイント』と『タロットカード殺人事件』だって。『マッチポイント』も見たけど、記事にしていませんでした。
 
この“Cassandra's Dream”は、前にはまって見ていたイギリスドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』に似た始まりで始まります。少し古めかしい画像で、何か不吉なことを暗示させるバックミュージックで場面が展開する始まり。でもそんな始まりも初めだけだったかなぁ、途中で気づいた時には現在のミステリー映画っぽくなっていました。
 
この作品の主人公は、イギリスのロンドンに住むユアン・マクレガーコリン・ファレルの兄弟ですが、この兄弟がまたよかったわ。ユアン・マクレガーはいかにもロンドンっ子みたいな雰囲気で確かに彼はイギリス人ですが、コリン・ファレルアメリカ人ですよね。と思って調べてみたら、アイルランド人でした。どおりで彼もこの役にはまっていたんですね。
この兄弟は、ユアン・マクレガーが、顔も良くて頭も良い両親の信頼する兄で、コリン・ファレルが博打好きだが根は優しい、あまり頭の良くない弟役でした。兄弟仲は良く、お互いどんな相談もし合っています。
 
そんな平和な彼らが、またたく間に人生の悪の面へとひきずりこまれていくサスペンス映画です。
 
見ていて面白かったと思う。たいして何か深い感動などが得られるわけでもないですが、ウディ・アレンの作品だから(興醒めする展開はないだろうと)安心して見られるし、実際「ブレイクタイムにどうぞ」と言えるこじんまりした楽しみを味わえる作品だったと思います。大いに感動させたり惹き込ませたりするわけではないけど、観客をいい具合に満足させる、こういう気の利かせ方がウディ・アレンはさすがだなと思う。疲れていても見れるし、見終わった後も疲労感も無いしね。
 
ロンドン3部作と言われる『マッチポイント』と『タロットカード殺人事件』とこの作品では、『マッチポイント』は恋愛映画だったし、『タロットカード殺人事件』はコメディだし、この映画はサスペンスで、どれも方向性が違います。どれが好みかは人それぞれでしょうねぇ。私は案外『タロットカード殺人事件』あたりかなぁ、なんだかんだウディ・アレンのコメディは好きですね。