原題:ALFIE 製作年度:2004年 製作国:アメリカ 上映時間:109分
監督:チャールズ・シャイア 脚本:チャールズ・シャイア、エレイン・ポープ
出演:ジュード・ロウ、マリサ・トメイ、オマー・エップス、ニア・ロング、
ジェーン・クラコウスキー、スーザン・サランドン、シエナ・ミラー、ゲディ・ワタナベ
【あらすじ】
女性との付き合い方、別れ方、彼なりの価値観があって、自由気ままに奔放に生きてきたのだ。
夫のいる女性ドーリー(ジェーン・クラコウスキー)と不倫関係。
子持ちのチャーミングな女性ジュリー(マリサ・トメイ)とは居心地のいい関係で、かわいい子どもも愛しているけど、アクセサリー(子ども)付きの女性には要注意と映画を見ている我々に警鐘を鳴らす。
一方で、資産家の愛人の50代の女性リズ(スーザン・サランドン)こそ、頭が良くてセクシーで最高な女だと大絶賛。
リムジン会社の仲間のマーロン(オマー・エップス)の彼女のロネット(ニア・ロング)とは、酒の酔いに任せて一夜限りの関係を持ってしまい、それがきっかけで自分の知らない間に友人を失う。自分には心を打ち明ける友さえいない、そんな独りぼっちの寂しいクリスマスイブにゴージャスな彼女ニッキー(シエナ・ミラー)と出会う。
とまあ、このように、自由に振舞ってきたアルフィーだったが、心の奥底に空しさがあることに気づき始める・・・。
【感想】
この映画、TVで放送されていたから録画して今回見たわけですが、随分前からずーっと知っていました。
レンタル屋で手に取るたびに遊び人の話かぁ、となかなか見るのに気が進まないでいましたが、今回見て、意外に面白かったです。ジュード・ロウははまり役。彼以外にふさわしい人なんていないのではと思うくらいです。
それに彼なりの気づきや、色んな経験で彼の心が崩壊していく様子などは共感できて、そのためかこんな遊び人なのにアルフィーに対して嫌な感情が芽生えないのです。男の遊び人=女の敵というイメージがありそうなもんですが、不思議なもんですね。なぜかアルフィーが憎めません。彼自身が一生懸命だからかなぁ。
いろんな女性が出てきますが、それも見どころの一つだと思います。
私はシングルマザー役のマリサ・トメイが一番好きで、彼女と改心したアルフィーが一緒になってくれないかなぁと密かに願っていたのですが、恋愛はタイミングが重要とはこのことなんでしょうかね、アルフィー自身も彼女のことが一番好きだったのに、彼に傷つけられたジュリー(マリサ・トメイ)は、かわいくて性格いいだけあってすぐ次の素敵な彼と付き合っていました。仕方ないです。
女好きのアルフィーだけど、若い女性が最もいいという考え方じゃないところもよかった。彼が自分自身をすべてさらけ出すことができたのは、50代のセクシーなリズ(スーザン・サランドン)で彼女とは、ジュリーとうまく行かなくなった今、本気で彼女と一生を共にしようと思っていたのですから。確かにスーザン・サランドン、素敵でした。
この映画、何が面白いって彼の哲学をアルフィー自身がずっとカメラ目線で語り続けてくれるんですよね。
以前に見たウディ・アレンの映画のようでした。
最後のシーンで、アルフィーの私たちへの問いかけ「人生って何?」のこたえですが、この映画を見終わったとき、(私は、)「(人生とは)安らぎを探す旅なんだな」と感じました。