原題:CLICK 製作年度:2006年 製作国:アメリカ 上映時間:107分
監督:フランク・コラチ 脚本:スティーヴ・コーレン、マーク・オキーフ
出演:アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセイル、クリストファー・ウォーケン、デヴィッド・ハッセルホフ、
ヘンリー・ウィンクラー、ジュリー・カヴナー、ショーン・アスティン、ジョセフ・キャスタノン
あらすじを少しだけ。
【あらすじ】 ネタばれなし
マイケル(アダム・サンドラー)は、建築士で仕事人間。かわいい子ども2人に美人の奥さん(ケイト・ベッキンセイル)がいても、頭は仕事で一杯。あるとき、テレビをつけようにも、ラジコンのリモコンに天井の送風器のリモコン、リモコンだらけでイライラして、すべてをまとめて操作できるリモコンを探しにスーパーへ行く。そこで見つけた「何でもリモコン」を店員からプレゼントされる。
そのリモコンは、飼い犬の鳴き声の音量を下げるだけでなく、自分が過去に戻ったり、現在を早送りしたり、時間をも操作できるリモコンだった・・・。マイケルは早速そのリモコンを利用して、面倒くさい時間を早送りするようになった・・・。
【感想】
初めは、「なんやこのアホな映画は」と思わずにはいられない、しょーもないギャグ満載の始まり方でした。見るのやめようかなと思い始めたところから、主人公の彼の人生が狂い始め、そこからはあっという間に最後まで見てしまいました。年を取るごとに主人公の人生がめちゃくちゃになっていく様は、かわいそうで、おまけにすでに過ぎ去ってしまった時間を取り戻すことはできず、落胆する主人公に同情心が湧き、彼と共に、人生を考えさせられる・・・という展開でした。
時間は取り戻せません、当たり前ですけど。「あのときこうしておけばよかった」は通じないのです。
マイケルもマイケルなりに、そのときどき自分が正しいと思う判断をしているつもりなのだけど・・・。でも、その判断は、あくまで自分の中だけで決めたもので、妻の意見も両親の話も聞き入れたものではありませんでした。
私も、来年三十路だし、色々考えなくちゃなぁ。職場には、仕事塊人間みたいな人がやってきて、ライバル心むき出しにされていますが・・・。大切なことは何か、常に広い視野で捉えないといけないなと思います。
ところで、この映画の主人公は、アダム・サンドラーが演じていますが、アダム・サンドラーって私の知人のイスラエル人と雰囲気がそっくりだなぁと思ってwikiを調べてみたら、ユダヤ人でした。彼は、それをオープンにしていて、むしろ作品によっては自身の役柄でもユダヤ人というアイデンティティーを反映させているようです。現に、この映画でも両親のお墓に訪れるシーンがありましたが、ユダヤ人墓地でした。ユダヤの星がありました。
彼は好感持てる俳優なので、今後も彼の出演作品を見てみたいです。前にsarahさんがお勧めしていた『再会の街で』が彼の出演作品の中で最も見たい作品かな~。