私の好きなイーサン・ホークが主演の作品。ローレンス・フィッシュバーンが効いていました。
原題:ASSAULT ON PRECINCT 13 製作年度:2005年 製作国:アメリカ 上映時間:110分
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
出演:イーサン・ホーク、ローレンス・フィッシュバーン、ジョン・レグイザモ、ドレア・ド・マッテオ、
ガブリエル・バーン、マリア・ベロ、ジェフリー・“ジャ・ルール”・アトキンス、ブライアン・デネヒー、
マット・クレイヴン、キム・コーツ
【あらすじ】 ネタばれなし
警察官のジェイク(イーサン・ホーク)は、麻薬密売人のおとり捜査で、仲間2名を失ってしまう。彼らの死を自分の責任と感じてしまったジェイクは、自らの脚の負傷を理由に内勤して現場には戻らず、酒と鎮痛剤で現実逃避をする日々を送っていた。
ある大晦日、ジェイクの勤める13分署は閉鎖される最後の日を迎えていたが、逮捕された暗黒街のボスであるビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)を含めた容疑者4人が一時的に移送されてきた。一時的に彼らを預かることとなったが、年を越してまもなくビショップを奪い返そうとする集団が13分署を攻撃しはじめる・・・。彼らは何者なのか・・・、そして、大吹雪の中、通信手段や電気系統などを遮断されたジェイクら署員は助かるのか・・・。
【解説】
アクション映画としては一風変わった設定で、その点は面白かったです。若干単調になった感はあるので、その点は残念ですが、終わり方は良かったし、全体的には私としては後味良かったです。
イーサン・ホークは心理や人物の内面を表現するのがうまいですが、この作品ではそういう持ち味を活かしつつ、アクション映画の要の銃撃戦を繰り広げていて良かったと思う。やっぱりイーサン・ホークはいいなと満足しました。彼は情けない一面を持った人物の役を演じることが多いですが、情けない役をやってもこういう最後には頼れる人物を演じてほしい。
私が今まで観た彼の演じた役の中では、一番最悪だったのは『テイキング・ライブス』(精神的に狂ってる凶悪犯の役)でしたが、あれは最低最悪でした。次に微妙な役柄だったのは『その土曜日、7時58分』かなー。自分の中での彼の演じた役ナンバー5とか考えてみたら楽しいかも。
ビショップを演じているローレンス・フィッシュバーンが圧倒的な存在感を出していて、さすが暗黒街のボスでした。彼の徹底したキャラやストーリー最後の彼の様子も良かったなぁー。そう考えると、この作品の脚本はあまり深くなさそうに思えましたが、しかしいい塩梅に現実的で、希望の持てる作品だったと思います。今後もイーサンには活躍してほしいです。