リフレッシュの時間

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『ブーリン家の姉妹』

ナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンが姉妹を演じる『ブーリン家の姉妹』を観ました。

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原題:THE OTHER BOLEYN GIRL 製作年:2008年 製作国:アメリカ=イギリス 上映時間:115分
監督:ジャスティン・チャドウィック
原作:フィリッパ・グレゴリー
出演:ナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンエリック・バナジム・スタージェス
   エディ・レッドメインアナ・トレント

イングランド国王ヘンリー8世はエリック・バナアン・ブーリンナタリー・ポートマンアン・ブーリンの妹であるメアリーをスカーレット・ヨハンソンが演じています。また、ブーリン家には、アンとメアリー以外に長男のジョージがおり、これはジム・スタージェスが演じています。この俳優は、『ラスベガスをぶっつぶせ』で主演を演じていた若手俳優です。

ヘンリー8世がカトリック教からイギリス国教会に変えた経緯がよく理解できました。
また、アンとメアリーの女同士の嫉妬など、二人の姉妹の心理描写も良かったです。


【あらすじ】
舞台は16世紀。王家の家臣たちは、政略結婚などで自分の家系の権威・地位を高める事に躍起になっていた。

ブーリン家でも、自らの家系を高め安定させることに、親族らと必死に策略を練っていた。
ブーリン家の女の子は、頭の回転が速く知的な娘アンと、素直で美貌はあるがあまり頭のよくないメアリー。

その頃ヘンリー8世には、キャサリンという王妃がいましたが、二人の間には、女の子(後のメアリー1世)は生まれたものの、男の子が生まれず、ヘンリー8世としても王位継承者となる男の子を期待して焦っていた。

家臣であったブーリン家はそこにつけこみ、まだ若い自分の娘を愛人にさせようとする。

二人の娘のうち妹のメアリーについては、性格から宮廷には向いていないとすでに商人の家に嫁がせていたため、その姉のアンを王の愛人にさせようとしたのだが、ヘンリー8世は、既婚者と知りながらメアリーのほうを気に入り、愛人としてしまう。

そして、メアリーは王の子を妊娠。一方のアンは、妹に裏切られたと、必死に策を巡らしヘンリーの気を引くことに成功する。メアリーに待望の男の子が生まれたときには、ヘンリーはアンを自分のものにしたいという思いだけで、アンの望みどおりメアリーとその子についても田舎に追いやってしまう。

それでもアンはなかなか王の言うとおりにならず、王は、アンをただ「自分のものにしたい」というその思いだけで、アンの希望通り王妃キャサリンを退かせ、離婚を認めないローマ教皇と断絶し、独自のイギリス国教会を作った。

キャサリンを退かせ、自ら王妃の座を勝ち取ったアン・ブーリン
しかし、後にエリザベス1世となる女の子は生まれるものの男の子が生まれず、ヘンリーからも愛想をつかされ、その後、近親相姦や魔女などの疑惑をつきつけられ、死刑に処されてしまう・・・。


【感想】
「男の子が生まれない」ただそのことが、国家を揺るがし、そして妃である女性を狂乱させるという状況・・・。

時代が違うとはいえ、こんな時代の家臣の家柄には生まれたくないです。
ヘンリー8世は、アンを処刑した後も、4人も妻を作り(妻だけでのべ6人。メアリーのような愛人も含めたらいったい・・・)、要らなくなった妻はアンのように処刑し、なんでもやりたい放題のとんでもない王のように思えます。恐ろしい王です。

イメージ 2まあ、話はこんな感じですが、宮廷の衣装などは立派で素晴らしかったです。
特にヘンリー王の衣装が当然でしょうが非常に立派で、王としての貫録を際立たせていたと思います。

まとめとしては、この映画は、歴史を学ぶ上で非常に有意義な映画だったと思います。