リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

『リバー・ランズ・スルー・イット』

GW中に見た作品です。記事のアップまでに少し時間が経ってしまいました。

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原題:A River Runs Through It 製作年:1992年 製作国:アメリカ 上映時間:124分
監督:ロバート・レッドフォード
原作:ノーマン・マクリーン
出演:ブラッド・ピット(ポール・マクリーン)、クレイグ・シェイファー(ノーマン・マクリーン)
   トム・スケリット(マクリーン牧師)、ブレンダ・ブレシン(マクリーン夫人)
   エミリー・ロイド(ジェシー・バーンズ)

これは、ストーリーも良かったけど自然の風景に癒される、いい作品でした~!!田舎特有の味のある雰囲気を絶妙に引き出していると思ったら、なるほどロバート・レッドフォードが監督なんですね!ロバート・レッドフォード、いいわぁー♪

そして、語り調の映画の作りから、きっと小説を映画化したのものだろうなと思っていたら、やっぱり、ノーマン・マクリーン原作『マクリーンの川』という小説の映画化だそうです。

作品の内容は、フライフィッシングを愛するマクリーン牧師の子どもたちであるノーマンとその弟ポールを描いたものです。

フライフィッシングとは、長ーーい糸の先にフライという毛針らしきものを先につけて、その長い糸を操りながら魚を釣る釣りのことのようです。


舞台は、1910年~1920年代のアメリカ・モンタナ州です。

父がフライフィッシングを好きなことから、この兄弟は少年時代から毎日のようにフライフィッシングをしながら成長していきます。兄のノーマンと弟のポールは、各々進む道は違っても、会えば気が合い二人でフライフィッシングを楽しむ、そんな仲の良い兄弟の様子が描かれています。この兄弟の様子はほのぼのしていて、見ていて心が温まります。

フライフィッシングは、その長い糸を遠くに投げる方法から、その投げ方をキャスティングと言って、「そのキャスティングは芸術性をも持つ」と、この映画中で語られています。

実際、緑あふれる大自然の中で、光り輝く水が流れる川の中を、長い糸を宙に漂わせてその糸を操っているキャスティングは、美しく、目を見張るものがありました。

主人公ノーマンの目から見たポールのキャスティングは、完成された美を感じさせ、
「ポールは、(自分の)知らないうちに独自の方法で完成された美を持つキャスティングを身につけていた」
と語っています。

確かに、美しかった!!

そして、完成された美と裏腹にある儚さ・・・

このポールをブラピが演じているのですが、ブラピの少年の面影を残したあどけない笑顔や雰囲気、これがブラピの魅力なんだな、ブラピは単なる二枚目俳優ではないんだな、と改めて感じました。

この作品でブラピが演じたこのポールという役柄は、いつも周りを楽しませていてお茶目なのに見ていて何か引っかかってしまう、どことなく漂う儚げな雰囲気を本当に見事に表現していて、やっぱりブラピは演技派俳優なんですね!

ここで、誤解しないように敢えてお伝えしますが、これは釣りのお話ではありません。
フライフィッシングはあくまで兄弟の共通の趣味としての題材で、この映画で描かれているのは、兄ノーマンと弟ポールの生きざまです。

モンタナの大自然も非常に美しかった!!!
(第65回アカデミー賞撮影賞を受賞しています。)

決してハッピーエンドではないけど、この映画の描く世界観というか雰囲気が好きなので、DVDをほしいくらいですが、1992年製作の作品で画像が粗いため悩み中です。