リフレッシュの時間

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三井寺展 3 “如意輪観音菩薩坐像と千手観音菩薩立像と獅子”

前回に引き続き、三井寺展で印象に残ったもののご紹介です。

イメージ 1


 重要文化財 如意輪観音菩薩坐像 平安時代・10世紀  三井寺 所蔵

頭の装飾が見事で見とれてしまいました。非常に細かい絢爛な装飾美ですね。
人が近くを歩くたびに頭から垂れ下がっている装飾の一部が揺れていて、それもまた良かったです。

解説によると、6本ある腕はそれぞれ思い(?覚えてません)を表している、とか。。
写真ではわかりにくいですが、左腕の1つは、腰から伸びてハスの花を胸に置いています。

表情も非常に優雅で落ち着くものでした。モナリザスマイルの仏像版?
笑みまでもいかない笑みをたたえていました。
素晴らしい仏像でした。


それから、恐ろしいほど腕がたくさんあって、夜に出てきたら怖いなと思ってしまったのはこちら。

イメージ 2


 重要文化財 千手観音菩薩立像 平安時代・9世紀  三井寺 所蔵

こちらは、初めに紹介した菩薩に比べると、淡々としたいかにも仏像らしい表情で、
腕だけが数え切れないほどあって、その迫力に圧巻でした。
あまりに腕が多すぎるためか、足が非常に短く感じました。たくさんの重い腕を支えるから当然かな。

とは言え、千手観音の手は、
「千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表している。」
だそうです。なるほど・・・。


かわって、これはなかなかかわいくて好きだなと思ったのは、こちら。

イメージ 3


 重要文化財 獅子 平安時代・12世紀  奈良国立博物館

りりしく、堂々と立っていて、好感持った作品です。
奈良国立博物館HPの解説には色々書いてありましたが、
美術作品として眺めて、私が好きなタイプの作品です。意志があるように感じられる像です。
普段から、堂々としている物・姿勢が好きだからかな。


立て続けにご紹介したので、いったんここで区切ります。

それにしても、あまりに多くの逸品の集まりでしたね、この展覧会は。
妙心寺展もよかったけど、妙心寺展より仏像が多くて書が少なかったです。
妙心寺展は「書」が非常に多くて、「書」がわからない私には展覧会の前半がなんのこっちゃ、だったんですけどね。その代わり、絵画も多くそろえてありました。三井寺展は絵画は少なかったです。

(次回につづく。)