リフレッシュの時間

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“国宝 阿修羅展”

あちらこちらで広告を見かける、国宝 阿修羅展に行ってきました。

平日の昼間だから空いているだろうと甘い考えで行ってしまいましたが、
1時半に到着したときには、入場するまでに40分待ち・・・
案内人によると、4時頃であれば少し混雑が緩和されるとのことだったので、
再び上野駅に戻って、夕方から入場しました。

それでもすごい人、人、人・・・・・・。間近で見ることはできませんでした。
正直なところ、ここまでの混雑は最近行った美術展の中ではまぎれもなく一番のひどい混みようでした。

展示数も、三井寺より少なかったと思うのに・・・、やはり興福寺の歴史が古いから?

興福寺は、奈良時代藤原鎌足に由来するお寺だそうで、
710年に藤原不比等により平城京に移され「興福寺」という名称がつけられた古~い歴史のあるお寺です。

そして2010年に創建1300年を迎えるとのことで、この“国宝 阿修羅展”が盛大に開催されたというわけです。

奈良県自体も観光を積極的にPRしてるし、だからこんなに賑わってるのかなぁ?」なんて思いつつも、
人から聞くには朝日新聞で大きくカラー広告で取り上げられてたそうで、それで満員御礼だったんでしょうか。

5月7日の臨時開館、開館時間延長(水木金は18時まで、土日祝日は20時まで・・・!)の大盛況です。
あの大規模な琳派より混み合っていて、国宝、興福寺orメディアの威力を感じました・・・。


さて、前置きを長々としていましたが、本題の“阿修羅像”

イメージ 1


確かに、美しいものがありました。顔の表情と腕のバランスの優美さでしょうか。

通常はガラス越しでしか見れない展示品が、今回の阿修羅展ではガラスが見事に取り除かれていたので、
阿修羅像も、より立体的に、あらゆる角度から眺めることができました。
(と言っても、混雑の人々の層は取り除けられませんでしたけどね。)

美少年ですね。3つの顔のうち、やっぱり正面から見た顔の表情が一番惹きつけられました。
なんとも言えない表情なんですよね、怒ってるというわけでもなく、苦しんでいるのでもなく、
合っているのかわかりませんが、葛藤している表情に感じ取れました。

興福寺HPからの抜粋ですが、
 梵語(ぼんご)(古代インド語)のアスラ(Asura)の音写で「生命(asu)を与える(ra)者」とされ、また「非(a)天(sura)」にも解釈され、まったく性格の異なる神になります。ペルシャなどでは大地にめぐみを与える太陽神として信仰されてきましたが、インドでは熱さを招き大地を干上がらせる太陽神として、常にインドラ(帝釈天)と戦う悪の戦闘神になります。仏教に取り入れられてからは、釈迦を守護する神と説かれるようになります。
 像は三面六臂(さんめんろっぴ)、上半身裸で条帛(じょうはく)と天衣(てんね)をかけ、胸飾りと臂釧(ひせん)や腕釧(わんせん)をつけ、裳(も)をまとい、板金剛(いたこんごう)をはいています。

ところで、阿修羅は仏教を守護する八部衆の一人ですが、
そのうち大変気になった人物(像)がありました。

イメージ 2イメージ 3迦楼羅像”(かるらぞう)という像なのですが、
なんですか、この容姿は。
天狗などの仲間ですかね?
気味悪くて見ていられませんでした。

興福寺HPによると、(興福寺HPから抜粋)
 インド神話上の巨鳥で、ビシュヌ神が乗る鳥、すなわち金翅鳥(こんじちょう)で、龍を常食とします。雨を降らしたり、大雨を止めたり、家内安全等の修法の際にこの神をまつりますが、これは害を与える一切の悪を食いつくし、人々に利益をもたらすところからきたものです。
 像は頭が鳥で、身体は人間で、左を向き、肩にスカーフを巻いています。

なるほど、そういうわけでしたか。この解説を知らずに見ていたので、単なる気味悪い生き物に見えていました。。


とまあ、他にも国宝だらけの美術展で、人が多いことを除けば充実した時間を味わえると思います。
ただ、事前の仏教知識があったほうがきっともっと楽しめるでしょうね♪

私は、仏教知識が浅かったので、ちょっともったいなかったかもしれません。