リフレッシュの時間

自分の思いつくままに、好きなことを書いています

三井寺展 4 “両界曼荼羅図”

立て続けに記事を書いていますが、
そのものを見た印象を忘れないうちに記憶にとどめておきたいために書いています。

次にご紹介するのは、曼荼羅

曼荼羅図って、おそらく実物を見たのは初めてではないかと思います。
例えば、最近はやりの(?)ヒーリング系での「マンダラ」(?)は目にしたがありますが、
正統な、仏教の曼荼羅図は初めてです。曼荼羅とは、「密教の最高理念を絵画化したもので、
密教の修法には不可欠のものとして、天台、真言問わず重要視されてきました。 」だそうです。

私が三井寺展で観た曼荼羅図は、香川県金倉寺所蔵の“両界曼荼羅図”でしたが、
重要文化財でもなんでもないためか、どこを探しても画像も見つからないので、
私は実際には目にしていない三井寺所蔵の重要文化財両界曼荼羅図”を載せておきます。

イメージ 1イメージ 2

 重要文化財 両界曼荼羅 鎌倉時代・13世紀  三井寺 所蔵

両界曼荼羅図の2枚の絵の下に金剛界胎蔵界とありました。
初めて聞いた言葉だったので、「なんだその世界は?」と調べてみました。
Wikipediaによると、「胎蔵曼荼羅(大悲胎蔵生曼荼羅)は「大日経」、金剛界曼荼羅は「金剛頂経」という密教経典をもとに描かれている。大日経は7世紀の中頃、インドで成立したものと言われ、一方の金剛頂経は7世紀末から8世紀始めにかけてインドで成立したもの。大日経金剛頂経は同じ大日如来を主尊としながらも系統の違う経典であり、違う時期にインドの別々の地方で別個に成立し、中国へも別々に伝わった。」
とのことで、そのほか詳細は、あまりに専門的なので、割愛します。

いずれにせよ、仏教の経典を絵画化したものなんですね。


あまり、画像ではわからないとは思いますが、曼荼羅図って、私としてはとても美しく見えました。
三井寺展で初めて見たときは曼荼羅について全く知識がないので、単純に色が鮮やかでキレイだなぁ、
とそれだけで、眺めてました。

こないだ見た映画でも、(中国の訪問を歓迎する意を表して)何人もの僧侶が色のついた砂で何週間もかけて
曼荼羅図を描いているシーンがありました。それを、やってきた中国の偉い人が無言で、
足でグチャグチャにしてしまうんですけどね。曼荼羅の意味を知った後考えるとさらに酷い話だわ。


とまあ、こんな感じで、一通り、天台密教の美術作品はご紹介し終えたと思います。

後は、三井寺展でやってた、狩野光信かなぁ。
また時間ができて気が向いたら、書くとします。



追記:「三井寺」の外観や美しい紅葉は、トラックバック先のS-TEC西野さんの記事をご覧ください。