リフレッシュの時間

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三井寺展 2 “智証大師坐像と新羅明神坐像”

三井寺展で展示してあった作品について、ご紹介します。

まず、三井寺展の会場に入るとすぐあったのがこちら。

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 国宝 智証大師坐像(御骨大師) 平安時代・9世紀  三井寺 所蔵

この智証大師とは、円珍のこと。平安時代天台宗の僧侶です。

7世紀に創建された三井寺(正式名称:園城寺)を再興したのがこの円珍です。

上の画像でわかりますか? 頭の先がとがっていて(この頭を「霊骸」と言うそうですが)
それで数々の逸話を残したようです。この像の解説には、こんなことが書いてありました。
「あなたは霊骸を持っているので、命が危険だから用心しなさい」云々かんぬん・・・。

前回の記事不動明王立像(黄不動尊)は、この円珍の見た夢に現れ、その後その「黄不動尊」の絵が描かれ、模写され、前回の記事でご紹介したような彫刻なども作成されました。
こうして「黄不動尊」が後世に伝わっているのも、円珍が存在したからです。

三井寺のHPが載せている上記智証大師坐像(御骨大師)の解説をご紹介しておきます。

「寺門伝記補録」によると、智証大師の臨終に際しての命により、門人達が大師入滅後、その姿を模刻し、
像内に遺骨を納め、三井寺唐坊に安置したのがこの像で、それ故に御骨大師と呼ばれています。
現在も大師の遺命そのままに、唐院の奥深く大師堂に厳重なる秘仏としてまつられています。


そして、その円珍唐からの帰途、老翁が船中に現れて自ら新羅明神と名のり、教法加護を約したと言われているのが、この新羅明神

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 国宝 新羅明神坐像 平安時代・11世紀  三井寺 所蔵

こちらは、三井寺の守護神として祀られているそうですが・・・

この顔は何なんでしょうか。正直、気味悪いです。目尻がやけに垂れ下がっています。そして高すぎる鼻。
じろじろ観察しましたけど、さらに気味悪いなと感じたのは、異様に細い指。ろくに物もつかめなさそうでした。
表情も、人間らしくないというか、神だから当然なんでしょうか。
新羅ってことは、朝鮮の新羅(シラギ)から来た神様ってことですよね。

あまりいいコメントできなくて申し訳ないですが、本当に気味が悪かったですよ。
むしろじろじろ見てる私がこの像に見られてるんじゃないか、と思いました。

三井寺の守護神なんですもんねぇ。。


とまあ、こんなところで、次回につなぐとします。
今日はもう遅いので。。
(つづく)