原題:SYRIANA 製作年度:2005年 製作国:アメリカ 上映時間:128分
監督・脚本:スティーヴン・ギャガン
出演:ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アマンダ・ピート、クリス・クーパー、ジェフリー・ライト、
クリストファー・プラマー、ウィリアム・ハート、マザール・ムニール、ティム・ブレイク・ネルソン
監督・脚本:スティーヴン・ギャガン
出演:ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アマンダ・ピート、クリス・クーパー、ジェフリー・ライト、
クリストファー・プラマー、ウィリアム・ハート、マザール・ムニール、ティム・ブレイク・ネルソン
中東に関する事前知識がないと意味不明な上に、作品自体が群像劇のスタイルで、余計に頭が混乱しました。
まず、事前知識について、少し調べたので、ご紹介します。
シリアナ;イラン、イラク、シリアが一つの民族国家を形成した場合の想定国家の名前。
ヒズボラ;レバノンを中心に活動しているイスラム教シーア派の政治組織。1982年に結成され、
ベイルート;レバノンの首都。キリスト教徒やイスラム教徒、少数民族など様々な民族が住んでいる。
イスラム神学校(マドラサ);イスラム教の歴史や思想、信仰を教える教育施設。
アメリカは、このイスラム神学校のことを、過激な思想で洗脳しテロリストの拠点になっていると批判している。
シリアナ;イラン、イラク、シリアが一つの民族国家を形成した場合の想定国家の名前。
ヒズボラ;レバノンを中心に活動しているイスラム教シーア派の政治組織。1982年に結成され、
ベイルート;レバノンの首都。キリスト教徒やイスラム教徒、少数民族など様々な民族が住んでいる。
イスラム神学校(マドラサ);イスラム教の歴史や思想、信仰を教える教育施設。
アメリカは、このイスラム神学校のことを、過激な思想で洗脳しテロリストの拠点になっていると批判している。
用語解説はここらへんにしておいて、登場人物の確認。
ボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、CIAに属するスパイ。
中東を担当し、CIA組織からの任務をこなしているが、
CIAの陰謀から命を狙われるほどの危険が身に迫っている。
映画の冒頭で、ミサイルを売るふりをして、CIAから指示を受けた人物を暗殺。
ただ、その売ったミサイルは2つだったのだが、その1つが知らない異国の人物の手に渡ったことに気づき、
CIAの上司に報告するものの、上司はうやむやにして隠してまともに対応しない。
中東を担当し、CIA組織からの任務をこなしているが、
CIAの陰謀から命を狙われるほどの危険が身に迫っている。
映画の冒頭で、ミサイルを売るふりをして、CIAから指示を受けた人物を暗殺。
ただ、その売ったミサイルは2つだったのだが、その1つが知らない異国の人物の手に渡ったことに気づき、
CIAの上司に報告するものの、上司はうやむやにして隠してまともに対応しない。
ブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)は、中東を担当する経済アナリスト。
家族を連れた中東のパーティーで、長男を亡くし、それを機にナシール王子の経済アドバイザーになる。
一つの国の経済政策を自らの助言で変えることができるかもしれないという期待に心を躍らせ、家族をもないがしろにしていく。
家族を連れた中東のパーティーで、長男を亡くし、それを機にナシール王子の経済アドバイザーになる。
一つの国の経済政策を自らの助言で変えることができるかもしれないという期待に心を躍らせ、家族をもないがしろにしていく。
ベネット・ホリデイ(ジェフリー・ライト)は、大企業石油会社のコネックス社とカザフスタンの採掘権を獲得した小さな企業キリーン社の合併を担当する弁護士。
その合併に違法がないか、調べていくうちに、新事実を発見する。その新事実とは、カザフスタンの国の高官をコネックス社が買収しているということ。
その合併に違法がないか、調べていくうちに、新事実を発見する。その新事実とは、カザフスタンの国の高官をコネックス社が買収しているということ。
ワシームという名のパキスタン人の青年は、貧困のためか父とイランに入国し当初コネックス社の石油工場で働いていた。ところが、コネックス社が持っていた採掘権が中国にわたってしまったために解雇され、イスラム神学校に入る。彼が最後、「選ばれし者」として、タンカーに突っ込む時に抱えているのは、CIAからこのイスラム過激派が入手した新型ミサイル。
CIAは、『テロ』と呼んで非難している組織にミサイルを売って、アメリカ企業のタンカーを爆破させているのです。しかも、何も知らない前途ある青年に!!
石油のせいで、それぞれの人生がマイナス方向に進んでいく。企業は悪の道に、人も同じく。
イスラム過激派に属することなってしまったワシームは、アメリカの企業が掘った油田から出た原油を運ぶタンカーを神風特攻隊のように襲い、殉死。
反アメリカ派のナシール王子の暗殺をCIAに命じられたボブも、移動中のナシール王子の乗る車を停止させたところを、数キロ離れた地点からCIA組織(アメリカ軍?)が発射したミサイルにより、ナシール王子ともどもボブも死亡。こちらもCIA組織への殉職。
反アメリカ派のナシール王子の暗殺をCIAに命じられたボブも、移動中のナシール王子の乗る車を停止させたところを、数キロ離れた地点からCIA組織(アメリカ軍?)が発射したミサイルにより、ナシール王子ともどもボブも死亡。こちらもCIA組織への殉職。
結局は、
アメリカ(CIA)が自分の意図のままに、秘密裏に王子を暗殺するなど、裏工作をしているということです。
観ているうちに、アメリカという国に対して「中東の国々のことを『テロ支援国家』とよく言ってるけど、どっちがやねん?!“テロ国家”はお前やろ?!」と言いたくなりました。(心の中で叫んでました。)
アメリカ(CIA)が自分の意図のままに、秘密裏に王子を暗殺するなど、裏工作をしているということです。
観ているうちに、アメリカという国に対して「中東の国々のことを『テロ支援国家』とよく言ってるけど、どっちがやねん?!“テロ国家”はお前やろ?!」と言いたくなりました。(心の中で叫んでました。)
この作品、元CIA工作員のロバート・ベアという人の実体験を着想として描かれた作品らしいのですが、
こういうことを本当にCIAがしているなら、本当にアメリカという国は最低な国だと思います。
石油に関しても、中東の国を自らの希望を叶えさせるように仕向けて、
結局、アメリカが石油を手に入れる、ということです。
こういうことを本当にCIAがしているなら、本当にアメリカという国は最低な国だと思います。
石油に関しても、中東の国を自らの希望を叶えさせるように仕向けて、
結局、アメリカが石油を手に入れる、ということです。
アメリカの政治は前から嫌いでしたが、この映画は事実を元にしているそうなので、一層嫌いになりました。