リフレッシュの時間

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『孤独な嘘』

もしパートナーが轢き逃げしてしまったら、あなたはどうしますか?という映画です。TV放送の録画で観ました。
 
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原題:SEPARATE LIES  製作年度:2005年 製作国:イギリス 上映時間:85分
監督・脚本:ジュリアン・フェロウズ  原作:ナイジェル・バルチン
出演:トム・ウィルキンソンエミリー・ワトソンルパート・エヴェレットハーマイオニー・ノリス、
    ジョン・ワーナビー、リチェンダ・ケアリー、リンダ・バセット、ジョン・ネヴィルデヴィッド・ヘアウッド
 
【あらすじ】 
弁護士で裕福なジェームズトム・ウィルキンソンは、妻アンエミリー・ワトソンと、郊外で何不自由ない暮らしをしていた。それは、子どもこそいないけれど、世間から見れば幸せそのもの。事実その通りだった。
 
ジェームズはロンドンで働いており、家の最寄りの駅までアンが車で迎えに来るというのが日課になっている。
アンはホームパーティーを開いた日ことだった。ジェームズは仕事の帰りが遅く、パーティーには参加できなかったのだが、夜9時を回った頃にいつものようにアンが駅まで迎えに来た。
ところが、車はいつもの自分の家の車ではなく、近所に住むビルルパート・エヴェレットの車で、彼と一緒に迎えに来たというのだ。驚きながらも「車のキーがなかったから」と言い訳する妻の言葉を信じ、車に乗り込もうとしたとき、車に傷がついているのを見つける。
 
その翌日、家の家政婦さんの夫が昨晩車に轢き逃げされて死亡するという事件が起きた。
警察の捜査が入り、いくつかの証言を警察から聞いたジェームズは、犯人はビルであると推察した。そのことでビルを追い詰めるが、それを聞いた妻が「自分がビルの車に乗ってスピードの出し過ぎで轢いた」と告白・・・。
さらに、ビルとは愛し合っている関係であることも打ち明ける。
妻を深く愛するジェームズは、正義感と妻への愛の間で悩み、彼女をかばうことにした・・・。
 


【感想】
これってどうなんでしょう?
私なら、すぐ警察に出頭した方がいいと言うと思います。かなりショッキングですけどね。今後の人生お先真っ暗・・・みたいな気分になってしまいます。でもだからって隠すことはできないです。そんなに忍耐強くないしなぁ。タイヤの痕跡とか目撃証言とかで、時間と共に犯人は特定されるだろうし、隠して逃げ切れるとは思えないです。
 
おまけに妻に愛人がいて、その愛人の車でひき逃げなんてねぇ。その時点で妻にはガックリ・・・で、とてもかばえないです。「その愛人と二人でこの問題を解決してください、すぐに離婚しましょう」という話になりそうですが、主人公のジェームズのように深く相手を愛していたら、妻をかばう心境にもなるのですね。
まあ、彼の場合、今まで築いた弁護士での名声に傷がつくという思いもあったみたいですけどね。
 
それにしてもとんでもない妻です。その後も、「別れる」と言いながら一向に別れられないし、それを問いただすと「別れる気はない」。おまけに、罪を隠すためにその愛人から呼び出され、「おまえが嘘をついておれのアリバイを作れ」と言われ、こんな関係、私なら馬鹿にされているようで腹が立ちますけど、それでも彼女を守るために嘘をついたり、彼女と愛人との関係を見守ったり、この主人公は愛する人のために非常に忍耐強かったです。あまりに深く相手を愛したらこんなふうになるんでしょうか。そこまで彼女がいつか帰ってくるのを待ち続けるほど魅力的な妻かなぁ?と思ってしまいました。たいして性格もよくないろくでもない男に溺れている妻なのにね。
 
サスペンス映画ということですが、夫婦愛を描いた映画でした。
パートナーがひき逃げ事件を起こすなんて、考えたくもないですね・・・。