リフレッシュの時間

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『告発のとき』

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原題:IN THE VALLEY OF ELAH  製作年度:2007年 製作国:アメリカ 上映時間:121分
監督・脚本:ポール・ハギス
出演:トミー・リー・ジョーンズシャーリーズ・セロンスーザン・サランドンジョナサン・タッカー
    ジェームズ・フランコフランシス・フィッシャージョシュ・ブローリンジェイソン・パトリック
 
【あらすじ】
軍隊に入隊しイラクに派遣された息子が、帰国したにもかかわらず、突然姿を消した。
軍から息子の失踪についての連絡を受け、軍隊出身であるハンク・ディアフィールドトミー・リー・ジョーンズは、
息子の行方を探しに、帰国した軍の寮がある現地へと赴く。
息子のマイクの住んでいた寮から手掛かりを探そうとするが何も出てこない。
そして、マイクの焼死体が見つかったという警察の連絡を受ける。
 
マイクの身に一体何が起きたのか。
父ハンクは地元警察の刑事エミリーシャーリーズ・セロンに捜査を依頼し、
エミリーを説得して、自らも事件解明へと全力を注ぐ・・・。


【感想】
この事件の真相は、凄まじかったです。
イラクアメリカ軍がやっていた行為がいかに酷いことか、
そしてその自分たちの行為により兵士自身が心の傷を負ってしまっていることがよくわかりました。
 
例えば、イラク内のジープ等での移動中は決して停車してはいけないことになっているので、
現地に住む子どもたちが道路の真ん中にいても、止まらず轢いたり。
そのほかの様々なストレスで病んだ精神を持った兵士たちは、イラク兵の捕虜に酷い仕打ちを行ったり。
 
少し前に米軍兵が、イラク兵の捕虜を丸裸にして首に鎖をつなげ犬みたいに歩かせていた映像が流出してニュースになりましたよね。ああいうのは本当に許せないです。人としてやってはいけない行為で、憤りを覚えます。
 
映画の中で、アメリカ兵たちは、「イラクはすべてが普通じゃない」と証言しています。
そして、映画を観て、アメリカ兵の行っている残虐な行為は、その当事者本人が悪いというよりは、
兵士たちをそういう精神状態にさせている軍の方針・指令などが悪いのだろうということがよくわかりました。
 
こないだ観た『ハート・ロッカー』イラクでの米軍の様子を描いたものでしたが、
その『ハート・ロッカー』とは全く違うイラクでの米軍兵の一面を見せつけられました。
米軍ってなんてめちゃくちゃなんだろうと憤ると同時に、戦争絶対反対の気持ちがさらに強まりました。