リフレッシュの時間

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モーツァルト 『魔笛』

この間、『茂木健一郎のモーツァルト・モード』を聴いてから、大学時代に買ったままほとんど聴いていなかったモーツァルト魔笛のCDを出してきて、聴いています。
歌劇ってよく分からないと思っていたけど、いざ聴いてみるとユニークな曲ばかりで楽しくて、ウキウキしてきます。『魔笛』に特にそういう曲が多いだけなのかな。
 
モーツァルト 歌劇 「魔笛」、K620 全曲
イメージ 11995年7月1日発売
 
演奏: ウィーン・フィル・ハーモニー管弦楽団
作曲: ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト
(台本: シカネーダー)
 
パミーナ: ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
夜の女王: ヴィルマ・リップ(ソプラノ)
タミーノ: レオポルド・シモノーテノール
パパゲーノ: ヴァルター・ベリーバリトン
パパゲーナ: エミー・ローゼ(ソプラノ)
ザラストロ: クルト・ベーメ(バス)
モノスタトス: アウグスト・ヤーレシュテノール
弁者: パウル・シェッフラー(バス)
 
1955年5月録音     
 
歌劇なので、当然お話なのですが、『魔笛』は、架空の時代のエジプトを舞台にした物語です。
簡単にその物語の内容を・・・ 


【あらすじ】
大蛇に追われた王子タミーノは、夜の女王の3人の侍女に助けられる。そこにたまたま居合わせた、「鳥刺し」の職業のパパゲーノは、侍女が女王に報告している間に、調子に乗ってタミーノに「自分が助けた」と言ったので、戻ってきた侍女に魔法をかけられ、口に錠をかけられてしまう。
 
夜の女王は、悪者に連れ去られた愛娘パミーナの救出をタミーノにお願いする。パパゲーノは、嘘をつかないことを約束に錠を外され、タミーノと共にパミーナを救出しにいくこととなった。侍女たちは、タミーノに魔法の笛を贈り、パパゲーノに銀の鈴を渡す。
 
パミーナが捕らわれていたザラストロの城で、なんとか出会えたタミーノとパミーナだったが、ザラストロに試練の殿堂に行くことを命じられる。試練の殿堂では、タミーノとパパゲーノが僧侶に無言の行を命じられ、「女の奸計に気をつけよ」と忠告される。パミーナがやってきてタミーノに話しかけるが、タミーノは返事をしない。
 
そこへ、夜の女王がやってきて、パミーナにザラストロを殺すよう短剣を渡す。夜の女王は『復讐の心は地獄のように燃え』を歌い、雷鳴とともに消えていく。思い悩むパミーナに、現れたザラストロは「私はすべてを判っている。安心しなさい。」と言い、『ここには復讐を知るものはいない』のアリアを歌う。
 
一方、無言の行が続いていたタミーノとパパゲーノだったが、腹を空かせたパパゲーノがぶつぶつつぶやく。そこに突然に老婆が現れ水差しを持ってきて「私の恋人はパパゲーノ」と話す。パパゲーノは僧侶に「試練に耐えられず、不合格」を告げられるが、お酒を飲んでご機嫌。老婆に愛の誓いを無理に立てさせられ、すると老婆が若い娘に変身する。喜んだのも束の間、すぐに彼女は弁者に連れ去られてしまった。
 
短剣を手にしたパミーナは、自殺を企む。3人の童子は彼女を止めて、タミーノの元へ連れていく。タミーノは、無言の行のほか数々の試練に打ち勝ち、僧侶らに祝福される。
 
パパゲーナを見つけられないパパゲーノは、悲しみで首つり自殺を図るが、3人の童子がそれを止め、銀の鈴を振るよう言うと、パパゲーナが現れ、二人は大喜び。
 
一方、夜の女王と3人の侍女、パミーナを捕らえたモノスタトスが神殿に忍び込もうとしていたが、雷鳴がとどろき、閃光が走り5人は奈落の底に落とされる。その後辺り一面が明るくなり、ザラストロ、タミーノ、パミーナら一同がイシスの神とオシリスの神に感謝を捧げ、物語は終わる。
 


あらすじですが、大幅に省略したのに、結構な長さになってしまいました。
 
このCDにはセリフは録音されておらず、曲だけ集めてあります。セリフがあるとかなりの長さになってしまうので、曲のみで私は満足しています。これに歌詞カードがあれば大満足なんですけど・・・。まあ、歌詞カードがなくても、場面が分かるのでそれなりに楽しめます。何度も何度も聴いて、どの曲も大好きになってしまいました。
 
今、一番好きな曲は、パパゲーノが銀の鈴を振りながら、お酒に酔って歌うアリア『恋人か女房があれば』です。
銀の鈴の音が、オルゴールみたいでとてもかわいいのと、歌詞が「パパゲーノに奥さんがいたらな~」とルンルン歌っていて、本当に楽しくなる曲です。パパゲーノは、この場面の前にも、恋人がいなくて寂しがっていたんですよね~。youtubeで見つけましたよ! http://www.youtube.com/watch?v=ElZcW4olcyA
 
2番目に好きな曲は、パパゲーノが口に錠をかけられてしゃべれない時の歌なんですが、五重曲『フム、フム、フム・・・・・・』です。パパゲーノが「フム、フム、フム、」としゃべろうとしているところから曲が始まるのです。曲の間に、どうやら錠が外されて、歌えるようになるみたいです。この曲の最後が、パミーナを助けに旅に出る場面で、侍女たちと「さようなら~」と繰り返しています。その“Auf wiedersehen ~”と言い合う雰囲気が好きです。
これも見つけました。 http://www.youtube.com/watch?v=uRjPatWn5Yo&NR=1
とにかく、このパパゲーノという人物が面白いですね。
 
それからやっぱり夜の女王のアリア『復讐の心は地獄のように燃え』はいいですよねー。有名な曲だけど。
テンションも上がるし、この高音域の最高潮のところで自分も声を出せないかなとトライするのですが、やっぱりダメでその繰り返しだけど、気分が高まります。youtube http://www.youtube.com/watch?v=02yf6RHIQjQ
いやぁ~、YouTubeに感謝だわー、この曲を実際の芝居の動画つきで見れるなんて・・・
 
さらに『魔笛』の歌詞も見つけました♪ http://www31.atwiki.jp/oper/pages/53.html 
 
 
私は、結構小さいことでくよくよ悩んでしまいそうになるタイプなのですが、この『魔笛』を聴くといつも、「くよくよ悩んでる時間なんてもったいない、明るく楽しく毎日を過ごそう!」自然とそんな気持ちになるのです。「楽しいことがまだまだたくさんある」そんなメッセージが伝わってくる気がします。
 
こんなに『魔笛』が楽しくて、心躍る曲の集まりだとは知りませんでした。
それで、このところずっとこの『魔笛』ばかり聴いていたけど、ふと、先日その前に聴いていた『マタイ受難曲』『大ミサ曲』を聴いてみると、「なんと真面目な・・・!」と感じました。心が浄化されますけど、背筋が伸びますね。
たまにはいいけど、毎日聴くにはちょっと・・・やっぱり今は『魔笛』ですね~。